New野の花365日

キブシやダンコウバイなど春の山花

いつ知らず待つ花となる木五倍子(キブシ)かな (キブシ) 今年は桜が記録的に早い。ソメイヨシノだけでなく、山桜も早かった。2,3か所に見に行ったが、気のせいか今年は桜が特に美しいきがする。 山里などに、入りこむと人知れずいい桜が咲いていること…

草の芽 ビッグバン

庭十坪 木の芽草の芽ビッグバン (ヒトリシズカ:センリョウ科 やっと上がってきました) じっさい、芽というものは、葉や花とおなじぐらい奇妙で、千差万別だ。あたらしい相違点を見つけていたら際限がないだろう。しかし、それを見つけようと思ったら、ほ…

啓蟄の日の芽ぶき

啓蟄や蚯蚓ぬくぬく土を喰う 今日は啓蟄。24節気の一つで、虫が穴から出てくるという意味だという。いよいよ賑やかになる。自然界は上手くできていて、虫たちは草の芽生えに合わせて姿を現す。そうして緑をバリバリ食って成長する。草もまた受粉などを虫に…

「土匂う」 いい季語だね

信州のしょんべん小僧や土匂う (フラサバソウ :オオバコ科) 日向は土が温まって、草の芽が一斉に芽吹き始めた。せまい十坪の庭も徐々に草に覆われていく。その上に、馬酔木と椿がほころんで贅沢に落ちている。 このところ毎日、何度も何度も草の芽を視に…

椿と梅と花馬酔木 3句

梅の香に芭蕉も蕪村も子規も居り 雌蕊だけは枝に残すや落ち椿 花房の風に馬酔木や香を少し

セツブンソウと気象庁の生物季節観測

節分草ユーゲント・シュティールの色を咲き (これは昨年の花 今年はまだ小さいツボミ) 今年の節分は2月3日ではなく2日で、これは124年ぶりだという。従って立春が3日になる。ようやく春だ。 我が家の鉢植えの節分草が、やっぱり暦に合わせて咲き始めた。…

草木に寒肥を

庭十坪鶏糞二袋寒の肥 句のとおり私は毎年この時期、庭木に鶏糞を二袋ほどこす。あちこちに穴を掘って適当に埋め込むだけだが、これを年中行事としてやっている。 この時季に春に備えて樹木や果樹などに肥料を施すことを「寒肥」といい、俳句では季語に定着…

銀杏の黄葉を見たいとアチコチ

垂乳根に祈る夫婦や銀杏散る (黒俣の大イチョウ) イチョウの黄葉は本当に美しい。今年はぜひいい風景を見たいと思って今日まで4か所回ったのだが、1勝3敗だった。 まずは3敗だが、1敗は、富士宮市西山本門寺の境内に立つ三本の銀杏。老大樹という訳ではな…

アケビ日和り

アケビ熟れてひねもす鳥待つ日和かな 小春日和をのんびり山道を歩くのは楽しい。 コロナ感染がまた大きな波がきている中で、次第に町への足も遠のく。近くの量販店やDIYへもしばらくご無沙汰。出かけるのは、もっぱら田舎の野菜売り場と農協の野菜売り場。新…

カラスウリとスズメウリ (ウリ科)

真夜中も真っ朱に眠るやカラスウリ この季節、野草の花を見ながら歩いていると、つる性のものが多い気がする。ほとんどマメ科かもしれない。葛は終わって、眼につくのはヤブマメ、ヤブツルアズキ、タンキリマメ?など。これらは後日アップしたい。そうそう、…

萩にキチョウ

ゆうるりと黄蝶はつるむ萩の花 萩が咲きこぼれている。白い萩は派手で大株になるのでコントロールしているが、紫の萩は背は伸びず、這う感じで上に揚がってこない、地味だが花はきれいだ。いずれも秋に庭をにぎやかにしてくれる。 それを一層にぎやかしてく…

ゲンノショウコ(験の証拠) フウロソウ科

花愛ずる人もあるらし験の証拠 「現の証拠」とかいて、薬草の効果がすぐに出てくることからつけられた名前だという。名前のインパクトはヘクソカズラ、ママコノシリヌグイといい勝負だ。ただし「現」ではなくて「験」だという人もいる。私は、かつて修験者が…

男郎花と女郎花 (オミナエシ科)

甲斐駒の巓(いただき)白し男郎花 (成長した男郎花) 先日、山ならいくぶん涼しいだろうと期待していったが、やっぱりひどい暑さだった。しかも今年は虻が多く、さわやかな高原のイメージとは程遠い。 この時季、花は少ない感じだが、それでもオトコエシがたく…

色鮮やかなキツネノカミソリ (ヒガンバナ科)

尾根道やキツネノカミソリ分けて往く キツネノカミソリという花に出会えた。 処暑になって涼風が吹き、雨が降り、ようやく熱帯夜から解放されて心底ホッとする。現金なもので、気温が数度下がるだけで、戸外で動きたくなる。で、近くの標高700mほどの市民の…

岩たばこ 咲き始め (イワタバコ科)

山の湯へ道狭まりて岩煙草 岩たばこが咲いてくれた。 この春早く、小さな滝へ向かう沢の岩壁から、一株頂いてきたものだ。軽石の鉢に入れて受け皿の水を絶やさないよう、そして日が当たらないように覆いをしておいただけだが、思ったよりも繁殖力が強く、葉…

ヤブランとツルボ(ユリ科)

君知るや何れツルボかヤブランか ヤブラン コロナに追い打ちをかけて異常な長雨。心も体もカビが生えてしまいそうだ。梅雨明けは8月になりそうだとニュースから聞こえてくる。 雨の合間を縫って、堤防散策。 鬼百合は終わり。ヤブカンゾウも終わって、ノカ…

ハマゴウ咲く・・・小泉八雲の焼津の浜

ハマゴウに雨来る浜や海冥(くら)し ハマゴウがそろそろ咲いているだろうか、と焼津の石津浜に行ってみた。ハマゴウはシソ科の植物。この砂浜に広く繁茂していて、夏の花の時季には爽やかな青紫が一面に広がる。というらしいが、私は意識してみるのは初めて…

これもランです (コクラン、ネジバナ)

晩冬に山歩きしていて沢の日影から採取してきた、変哲もない草。冬だが葉がしっかり付いていた。 何かランの一種だろうと思い、ジガバチソウとかスズムソウのような奇天烈な花を期待して待っていた。最近やっと花をつけ、結果は「コクラン」という地味なもの…

ミズタビラコだろうか?(ムラサキ科)

脚を浸す瀬は緩やかにチシャの花 (カワヂシャじゃなかったけど) 蒸し暑さを逃れて、あまり行かない小川の脇道をウォーキングコースに選んだ。 歩きはじめると、水際に水色の花が一面に咲いているのを見つけた。カワヂシャの群生かな?と思ったが少し違う。…

クスダマツメクサとコメツブツメクサ(マメ科の小花たち)

大方の花は眠らず春の宵 いつもの堤防を歩いていて、ふと黄色い小さい花が目に留まった。雑草ハンターの私の脳の図鑑にまだ載っていない花だ。なんだろう? 見渡すと周辺に数株が確認できた。 調べると、クスダマツメクサかと思われる。ツメクサだから、マメ…

コモチナデシコ 母の日近し

母の日や母となりてまた母想う 女房が散歩から一本の草を持って帰宅した。 「あまり見たことないものだから、取ってきた。たくさんあった。」という。私も知らない草だ。葉っぱはカーネーションのようだ。場所を聞いて行ってみた。 それは近くの歩道のブロッ…

幽霊みたりギンリョウソウ (ツツジ科?)

廃寺への道暗くして銀龍草 最近、自粛の暇を持てあまして、駿河七観音をテーマに山道を歩いている。物好きな友人がいてくれるのも、励みになっている。 そんな山歩きで先日、ギンリョウソウにお目にかかった。時期が良かったのか、その後も何度も見ることが…

コロナに見えた ハマボウフウ

怯えればコロナを見たりハマボウフウ ハマボウフウ。セリ科。 砂地に生え、春は茎が食用になるということで、各地で激減しているとのこと。私は食べたことがない。まばらに生えていたが、個体数はたくさんあった。 花が半球状について、流行りの新型コロナに…

ホタルカズラ 草むらに深海の色 (ムラサキ科)

草むらに蛍蔓や海の碧 (もっと深い青だがうまく色が出ない) 庭にはい回っているホタルカズラが、花をつけた。 花は、深い鮮やかなマリンブルーで、一目見ると釘付けになるほどだ。咲き始めは淡い紫色に近いが、数日たつと徐々に青みを増して、写真のように…

早春の山の花たち

ぷつぷつと面皰(にきび)が痒し木の芽時 (キブシ) 先日700mほどの近くの山、高山市民の森(静岡市)に登った。といっても駐車場に車を停めて、そこから登るのは高低差100mほど。 早春の木々や草花の芽吹きを見に行くのが目的だったが、風は冷たく、草木…

カンアオイ 枯葉にひっそり

山城の空濠深しカンアオイ 里山をウォーキングしていて、「アオイ」を目にしたので、記しておきたい。私はあまり目にすることがない野草である。 ひとつは藤枝市岡部町、一つは静岡市の丸子の山中であった。この二つが同種なのか、何という名前なのか、私に…

玉之浦(ツバキ)と遣唐使のつながり?

風にあらずメジロ啄む花ツバキ 庭のツバキが、今年はこの十年でなかったほどたくさん花をつけた。5年ほど前は、ひとつもつけなかったのだが、どういう事情があるのだろう。 これは玉の浦という人気のある品種。花弁は赤だがその縁が白く彩られていて目を奪…

マンサクにコロナ

マンサクのころなり郷を出で立ちぬ 新型コロナウィルスが感染拡大。政府はバタバタと休校を要請、野球もサッカーも自粛。株は下がり、裁判員裁判も延期。マスクがない。 冒頭の俳句は、コロナをよみ込んで、遊んだもの。 (湯殿山への道で) さて、マンサク…

葉ボタンも薹が立つまで

葉牡丹や薹立ち咲くまで見とどけむ 正月用に毎年、葉ボタンを寄せ植えにするのだが、今回は矮小の寄植え鉢を買ってきて間に合わせてしまった。小さいけれど玄関わきに置くと、幾分は華やいだ演出になる。 この葉ボタン、もともとキャベツと同じものだという…

暖冬大寒

大寒の地の底を打つ鼓動かな (早々とリュウキンカが咲いた。雪山では4,5月頃咲く花だ。) 暖冬で、雪国に雪がない。クマは冬眠しない。ヒマワリが咲き始める。 困ったものだ。 という以上に自然の微妙で複雑なバランスが壊れると、いろいろ問題が起きて…