花藺田の緑にそゝぐ小雨哉 子規 明治33年
(はな いだ)と読むのだろうか。
5月4日はみどりの日。
先日は裏山の「クマ出没注意」の林道を少し上って、ホトトギス、ヤブレガサ、アマドコロを少し採取してきた。今日は別の林道を歩いていたとき、今まで気づかなかった花に気付いた。
林道ののり面のやや高いところに何輪か開いていたが、手は届かなかった。淡い白でおだやかそうな花の雰囲気に魅力がある。調べると「シロバナハンショウヅル」というキンポウゲ科の蔓花。

もう一つは「イボタヌキ」で、モクセイ科。これは白い小さい花が集まって開いている。昔はこの木に寄生するイボタカイガラムシが排出するロウ質の分泌物が、イボタロウとして利用されて来たという。疣取りの蝋、ということらしい。昔はいろんな植物と密接なつながりがあったことを知る。

さて、5月4日はみどりの日。
薫風や千山の緑寺一つ 子規 明治33年
山は一面の若葉で緑色。鮮やかなパーマネントグリーン、少し黄色がかった緑、椎や椿は暗い深い緑、いろいろな色相の緑がある。
日本では、緑いろの信号を青というように、古くから「青」が緑を含む広い色相を表現していた。その青から緑が独立してきたのはまだ歴史が浅いようだ。
万葉集でみどりを検索すると(万葉百科 奈良県立万葉文化館)、11件ヒットするが、うち9件は「みどり子」と幼児を表わし、色彩らしいのは2件だけである。
AI情報によれば、みどりは色名というよりは若々しい状態というニュアンスが強かったようだ。それが徐々に色として使われるようになる。そして一般に広まるのは、明治以降学校教育が始まり、クレヨンなどで美術教育が始まって来のことらしい。
先日、水彩クラブで講師から色の三原色の話があった。
私は、「赤、青、黄」だとばかり思っていたが、最近は「マゼンタ、シアン、イエロー」なのだという。たしかにプリンターのインクはこの色だ。シアンは青緑、マゼンタは赤紫、イエローは黄だ。
それではこの3色を混ぜるとどうなるか。マゼンタとイエローを同量混ぜると赤(red)、同じくイエローとシアンは緑(green)、シアンとマゼンタで青(blue)になるのだという。三原色だと思っていたものが、三混色だった。
考え方を新たにさせられた。

光の三原色と、色の三原色を「光と色」というウェブサイトから引用させていただいた。この図を見れば一目瞭然だ。
このサイトは専門的で私には少し難しいが非常に参考になり有り難かった。
では絵の具も、赤青黄からマゼンタ、シアン、イエローに変えて混色してみよう、と誰しも考えるだろう。でもそんな絵の具あるのか?手元のHOLBEIN社の色見本をみると、シアンもマゼンタもない。イエローは何種類もある。さてどうしたものか、どれが一番近いのだろうか?
ついでながら、光では、緑は赤、青とならんで列記とした三原色の一つである。五月の光あふれる緑は、色構成の要でもあるのだ。
(追記
そのご、水彩教室の先生に教えていただいた。ホルベインの3原色は、
マゼンタは、キナクリドン マゼンタ (W119)
シアンは、フタロブルーイエローシュエード (W107)
イエローは、イミダゾロンイエロー (W050) とのこと。
3原色として商品化しているメーカーもあるとのことだった。