道東の秋の花たちー2

ハマナスの実を掌の夕日かな

ハマナス(浜茄子)(バラ科)  
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花はほとんど終りで、丸い真っ赤な実がたくさん見られた。これはローズヒップになる。また動物たちの貴重な食料でもある。霧多布にはハマナスロードと名づけられた景色の良い道路があり、そこを走ると乳牛や馬が草を食む姿が見られのどかな気分になった。
ハマナスというと、森重久弥とか加藤登紀子の「知床旅情」を連想する。歌詞の中に「ピリカが笑う」とあるのだが、霧多布湿原ナショナルトラストの方に「ピリカはどこで見られるのですか?」と伺うと「霧多布にはひとつがいがいるだけのようだ」とのこと。日本ではもう希少な鳥となっているらしい。

エゾカンゾウ蝦夷萱草)(ユリ科
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盛りの6~7月には湿原が黄色に染まるほどの大群落がある。9月はもうほとんど咲いていないので、あちこち目を凝らしてやっと見つけてシャッターを切った。群落跡は種を残すだけになっていた。
花は抜けるように軽く明るい黄色。最盛期は、信州の霧が峰ニッコウキスゲの群落のイメージに近いのだろうか?
 
エゾフウロ蝦夷風露)(フウロソウ科
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ハクサンフウロなどとはどう違うのか私にはよくわからないが、ガクに繊毛が密生していることから、エゾフウロだろうとおもう。花弁はハクサンなどよりは大きいように思う。やさしい花である。湿原にて。