白菜 なぜ巻かない?

白菜の玉結ばぬが愛おしき
 
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家庭菜園を楽しんでいる友人が、冬菜をいろいろ持って来てくれた。採りたて野菜はやっぱり美味いし、今年は野菜が少なくて異常な高値なのでありがたい。

で、写真はそのうちの一つ。直径が50cmじゃ利かないほどに大きい。
これが白菜。葉っぱが巻かずに広がっている。
 
彼のいわく、
秋に蒔くんだけれど、早いと蝶々の青虫がつく。
うちは農薬を使いたくないので、蝶が来なくなる頃合いを計って、無農薬で栽培している。
そうすると時によっては遅すぎて、こんな風に巻かないことがある。
 
なるほどね。
ネットで調べると、白菜は発芽から収穫まで約60日から90日。玉になる(結球する)のは15,6度に下がってからとのことで、その前までに外葉が2,30枚に十分成長していないといけない。それらを逆算して、しかも彼の場合、虫の害を避ける計算もして、種を蒔かなければならない。遅くても早くても駄目なのだ。
ということらしい。

自分で野菜を作っていないと、こうした基本的なことさえ分っていない。
とくに今年は暑かったり寒かったりしたから、難しいんだろうね。昔は農事暦があったけれど、そんな知識は通用しなくなっているのかもしれない。
 
などと思っていると、無性にこの結球していない白菜が素晴らしいものに見えてきた。
葉っぱの一枚一枚が空を見上げて、せいせい、のびのびとしているじゃないか。栄養がありそうだ。
ありがたく頂きます。

(句は、文法的には少しおかしい?がそのまま)