大雨を嘆く


朝焼けや土砂掘り返す救出隊
イメージ 1


朝焼けす御霊に安らぎあれよかし


ひどい豪雨がまた西日本を襲った。現場の報道映像はあまりに悲惨だ。
広島県の大雨被害の記憶もまだ生々しいのに。
静岡でも1974年(昭和49年)7月7日(日)に大雨があり、これを「七夕豪雨」と呼んでいる。この時は24時間雨量が508mmで、大被害をもたらした。
これを機に、巴川沿いの低地に遊水地を作り、放水路を開削している。結果、それ以来甚大な水害はおこっていない。(これほどの降雨もないのだが・・・。)
西日本各地の被災地に、こうした豪雨へのハード対策が可能なのか。というより日本全土に、こうした破壊的豪雨に対する備えが可能なのか?そう考えると、住む場所がないと思えてくる。
ハードが無理ならソフトしかない。しかし、避難などのソフトをいかに充実しても、やっぱり心もとない。どうしたものか。100%は不可能だと心得て70%くらいに腹をくくることが必要か。
良寛さんの越後地震の手紙を思い出す。

(今日10日の)
静岡新聞に、静岡大学の牛山教授のコメントが載っていて、この雨が全国降水量過去最大になったとして
災害の多くは事前に予想された場所で起きる」と述べ、ハザードマップなどで調べて確認しておくよう指摘している。私のところも土砂災害の危険地区にぎりぎり懸かっているし、七夕豪雨の時は、濁流に洗われたという。認識を変える必要がありそうだ。
ただ、自分は大丈夫という気が奥底にあって、これは「正常性バイアスといわれる心理らしいが、これと戦うの結構難しいことなのだ。