会津のさざえ堂

会津飯盛山にある「さざえ堂」は、内部が二重螺旋階段になっているユニークなお堂である。お堂に入ると、板張りのスロープをギシギシと時計回りにのぼり、最上部から今度は左回りにくだり、結局3回転して裏の出口に下りる。上りと下りの人が出遭わない構造で、1796年僧郁堂の考案だという。ある種の興奮、わくわく感を覚えるのが面白くて会津に行く必ずいくことにしているが、最近は随分有名になったようだ。昔なにかの本でダ・ビンチに同様の設計図があるという記事を見て、ここによったのはもう30年前にもなるだろうか。
螺旋回転は、エッシャーやピラネージの絵、迷路などに共通する生理的な眩暈感がある。けれど足元は板張りでギシギシで、とてもとてもバチカン美術館の螺旋階段などには敵わない。それは素材のせいもあるだろうから、郁堂さんに現代技術で建築させたら、どんなものを設計するだろうかね。
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