2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

裸像妄想(釧路の幣舞橋にて)

幣舞に女像四人の裸足冷ゆ (ぬさまいにおんなよにんのすあしひゆ) (「春」 舟越保武 背後はフィッシャーマンズワーフ) 釧路市は人口17万人を超す道東の中心都市で、幣舞橋は市の観光スポットの一つとなっている。橋は釧路川の河口近くに架かっていて、周…

霧多布湿原でカヌー遊び

湿原に鶴を飛ばせてカヌー漕ぐ 霧多布湿原を流れる琵琶瀬川をカヌーで下った。コースは約2キロ1時間程度である。1艘に2,3人が乗って、パドルは1人1本。ゆっくりと息を合わせて漕いでいく。 天気は快晴、風も心地よい。空の青が水の深い藍に溶け込む…

道東の秋の花たちー2

ハマナスの実を掌の夕日かな ハマナス(浜茄子)(バラ科) 花はほとんど終りで、丸い真っ赤な実がたくさん見られた。これはローズヒップになる。また動物たちの貴重な食料でもある。霧多布にはハマナスロードと名づけられた景色の良い道路があり、そこを走…

道東の秋の花たちー1

花御寮お急ぎなされ冬近し 霧多布湿原とその周辺で、もう盛りを過ぎてしまった花たちをフォーカスした。本土ではあまり見ないものがある。北海道にはもうすぐ冬が来る。 シュムシュノコギリソウ(占守鋸草)(キク科) ノコギリソウの変種で、占守島(シュム…

コンブ漁を初めてみました

昆布干して鼈甲色の邨(むら)の朝 (干しているうちに色が微妙に変わる) 北海道の道東にある浜中町は昆布の生産量が日本一だという。その町の霧多布の浜でコンブ干しを見てきた。ちょうど台風が過ぎ去ったあとの爽やかな朝だった。以下、垣間見た昆布干し…

鶏頭の句

鶏頭のバケツのままで売られけり (この鶏頭は、花屋のもの。きれい過ぎてイメージが違うね) 朝市で、バケツに無造作に投げ込んだまま鶏頭が売られていた。鶏頭らしい売られ方だ、と思った。句は、子規の 鶏頭の十四五本もありぬべし を意識している。 この…

ツリガネニンジン(キキョウ科)

釣鐘草ジョバンニ目覚める夜の丘 釣鐘型の花は、「銀河鉄道の夜」のカンパネルラを思い出させる。ジョバンニは夜の草むらで目を覚まして町に降り、カンパネルラが友達を助けようとして川で死んだことを、知るのだった。 さて、ツリガネニンジンとソバナは似…