2015-01-01から1年間の記事一覧

水城…古代の中韓との戦の跡(1)

訪ね来て筑紫古代や梅つぼみ 水城の址 道路により寸断されているが、左奥の山裾まで延長している 筑紫の国とか博多福岡というと、否応なしに大陸・朝鮮半島を意識する。博多では隣の席の普通の女の子が韓国語で話をしている。テレビでもpm2.5の予報が流され…

金印のロマン

一筋の道凍て遠き志賀島 市博物館パンフレット 教科書でおなじみの「金印」を、その実物を拝もうと、開館と同時に福岡市博物館にはいった。真っ先にケースを覗き込むと・・・、 やっぱり意外に小さい。しかし妖しいしっとりしたような黄金の輝きだ。傍に実際…

山頭火の住んだ町(新山口)

其中庵どうしようもない隙間風 其中庵(ごちゅうあん)は、山頭火が50歳から56歳の間住んだ庵である。平成4年に立派に再建されたが、もともと住み捨てた古い農家であったようだ。結庵の翌年、萩原井泉水がここを訪れている。新山口駅から徒歩15分であるが意…

山頭火の住んだ町(防府)

冬の夜はいくぶん賢治で山頭火で 防府は山頭火の生誕の地である。 生家址を訪ねると、変哲のない鄙びた下町の一角に東屋風に整備された場所があり、その真中に立派な碑が置かれていた。生家は大地主だということなので、その周辺一体が地所だったのかもしれ…

一の宮参拝 玉祖神社 (周防国:山口県)

(たまのおや神社) 防府市大崎に鎮座する周防一の宮である。防府は私にとって馴染みがない町で、ホウフと濁らずに読むことさえ知らなかったくらいだ。新山口からJRで15分ほどの、大きそうな街だったが例のとおり人の姿はまばらである。 この日はあいにくの雨…

一の宮参拝 住吉荒魂本宮(長門国:山口県)

門司港から関門連絡船にのると7,8分で下関唐戸に着く。寒風で海峡の波は荒い。少し離れて関門大橋が見上げられ車が行き交うのが見える。海峡は最狭部がわずか700mしかなく、地下歩道もあるときき興味は湧いたのだが今回は船にした。 観光客で大混雑してい…

もう咲いた!狂い花(リュウキンカ)

狂い花わたしは狂うておりませぬ えっ!庭のリュウキンカが咲いた! 言うまでもなく早春を代表する花。ミズバショウと並んで咲く姿は、お馴染みの方も多いはず。 我が家のこの鉢は、昨年は2月時初めに咲いた。 いや正確には、今年の2月に咲いて、今回また…

ビナンカズラの共寝(赤い実の物語ー3)

赤き実やつやつや赤き霜の朝 サネカズラ(ビナンカズラ) サネカズラ(マツブサ科) このつややかな赤は素晴らしい。見方によっては有毒にもみえる。 食べてみたら、うーん、少ーしは甘みが感じられる。中には大きな種がひとつ。 ビナンカズラ(美男鬘)とい…

♪ 赤い実を食べた(赤い実の物語ー2)

赤い実や鳥に運ばれ冬の空 左から万両、千両、ヤブコウジの実 食べてみた! 赤い鳥じゃないけれど、実際にどんなものなのか口にしてみた。 マンリョウは、まだ熟れていない棗の実の味がした。本当にかすかだが甘みがする気がする。種が大きい。 センリョウは…

筏流し唄-1

時雨るや山の湯宿に客ひとり 冬の安倍川上流の流れ 句は最上流の梅が島温泉で 東北地方と違って、ご当地駿河には「民謡」はすくない。もちろんかつて、たくさん有ったのだがメジャーにならず忘れ去られた。そんな中にあって、リメイクされながら細々民謡仲間の…

あふれるミカンを誰が摘む

みかん山ころげる先に駿河湾 裏山が全部ミカンである。この時季は黄金の山。 農道を上ると、撤果したミカンが道のわきにたくさん転がっている。歩きながらそれを蹴ると、ころころと転げ落ちていくので、10個も20個も蹴りだして、どこまで行くか応援しながら…

赤い実の物語-1

赤い実や冬の小鳥の物語 万両にヒヨドリがきた 冬は赤い実が目に付く。今日は、庭に実をつけている万両、千両、十両をラインアップ。 まず万両だが、本名はヤブタチバナでヤブコウジ科。 次に千両は、クササンゴでセンリョウ科。 次いで十両は、ヤブコウジで…

綿虫フワフワにイライラ

パリテロの日も綿虫はふうわりと この時期、風花が舞うようにゆっくりと中空を飛んでいる。羽の力が弱いのだろう、飛ぶのがやっとという感じ。無理もない、本々はあのアブラムシであって、この時季だけ羽を生やして交尾に出かけるわけだから。 これが頼りな…

醂す(さわす)って?

柿の木に柿熟れるあたりまえのこと カキが秋の青空に威張っている。 柿熟れるを待ちこがれたる青さかな 日本の秋の風景の定番といえるのだが、その多くは渋柿ではなかろうか。 カキはもともと東アジアのものらしく、英語でもカキ・フルーツという。いまは世…

菅原洋一さん81歳

寒風や古老のシャンソン聴きし夜 福祉事業に携わる知人の誘いで、チャリティーコンサートにでかけた。唄うは菅原洋一さんで、御歳81歳である。そんな年齢とは思えない堂々たる声で、会場をうならせた。聴衆はお世辞にも若いとはいえない世代が主だったが、…

きれいなリンゴドクガの子

身支度をすれば日和の冬隣 おや、花かな?とおもってみれば、なんと毛虫だった。 黄色い長い毛がふさふさしていて、尻のほうに赤い毛を一束、すっと突き立てている。背中に黒いものが見えるので、さてこれは?と思ってちょいちょいとつつくと、ぐっと体を曲…

フォレスタ・・・こころの歌

寒声や女の口から白き風 ある高校のイベントに参加して「フォレスタ」のコンサートを楽しんだ。BS日テレのこころの歌で馴染みの方も多いだろう、日本の歌を奇をてらわずさわやかに歌う実力のあるグループである。期待にたがわず素直な歌声、絶妙なハーモニー…

富士の裾野の枯れススキ

しばらくは富士を遮りすすき原 ススキを見るには、もう遅すぎることは分っていたが、それでもと思い脚を伸ばした。 富士山の裾野、裾野市十里木。富士山と愛鷹山(あしたかやま)の間に広がる高原である。近くには富士サファリパークなどの観光施設や分譲別…

コウヤボウキが咲きました(キク科)

秋の山隠れて咲く花みな愛し 山から頂いてきた一株が、花をつけた。 今年伸ばしたヒョロヒョロした枝の先に、一つずつ花がつく。花びらの先がくるくる反り返って、繊細で面白い。この花は10個程の花が集まってできていてその構造も先日紹介したテイショウソ…

富士山は雲の上

雲の上は雲ひとつなし富士は秋 五合目の駐車から山頂を仰ぐ。ここからまだ1200mはある。 久しぶりに富士山の富士宮口五合目まで行った。曇り空を心配しながら九十九折を高度を上げていくと、どうやら雲の上に出たようで、色が一変した。そこは真っ青な秋の…

オオニシキソウまたは草紅葉

枯れ草の前や一日草紅葉 野道の脇に、なにやら赤いものが見えるのでいってみると「オオニシキソウ」だった。この草がなぜ錦なのか、いまひとつ判らなかったのだが、その訳を見たように思った。 ちなみに、夏は下の写真のような顔をしている。トウダイグサ科…

カマキリがバッタを食っている

カマキリや半日かけてバッタ喰う 13:30ころ 午後の玄関脇でこんな事件の一部始終につきあった(暇だね!)。先日私が片付けたゴーヤの藪に棲んでいた彼女が、自分より大きいおんぶバッタを捕まえている。左の鎌がバッタの胴の中央部を潰れんばかりに挟んで…

柿の守りは黒ヘビが

鵯(ひよ)呼べば柿はとろりと甘かろか 庭の次郎柿が色づいてきた、1週間ほど前、ヒヨドリがけたたましく叫んで仲間を呼ぶような気配。例年のことだが、そろそろ採ろうか、あと3日か5日か?などと気に病んでいるとき、決まってヒヨがやって来る。 で、今…

道端に小さいアサガオが 3種(ヒルガオ科)

アサガオや昨夜の雨を溜めたまま 道端にたくさんのアサガオに似た花が咲いている。私の小型図鑑には出てこないので、もう何年もそのままにしていたが、改めて気になってネットで調べてみたが、まだ十分納得できていない。 一つは「マメアサガオ」というらし…

テイショウソウ(キク科:モミジハグマ属)

この道や行けども行けども草の花 紙細工のような花、これから下に順次咲く テイショウソウという、意味不明の名の花。庭の鉢で咲き始めた。つぼみがたくさんあるから、これから満開を迎える。 ハグマの仲間は山の林下に咲くことが多いと思うが、こうしたマイ…

日本一の陽石

陽根は穣りの神なりありがたや へんてこなものを、役場に聞いたりしながら、やっと探し当てて拝見してきた。 まず、長野県佐久穂町の教育委員会の看板をそのまま記しておこう。。 ・・・・ 北沢川の大石棒 今から4千数百年前 (縄文時代中期) 眼前に広がる南…

艶美な毒キノコ

毒あればこそきのこ気ままに艶やかに 千曲川源流へたどる森でみかけた、多分、ベニテングダケ。 余りに大きくて立派なので、思わず見取れてカメラを出した。大きさ比較のため腕時計を置いたが、丈はゆうに15cmをこす。 このルートは、花が少なく、また野…

千曲川源流をたどる

秋の嶺大河の源(もと)を極めけり 写真中央が水源地の標。左奥に水源の沢がある。 水は透明で見えないが、中央部から湧き出ている。 この連休に友人と、千曲川の源流を辿って水源地点まで登った。高原野菜で有名な長野県の川上村から入り(最近では宇宙飛行…

天のカラスウリ(ウリ科)

カラスウリ天に身を干す赤はだか 柿の実と競う気らしい 初夏に見たあのレースのフリルのような花が、こんな実になっていた。不思議としか言いようがない。花は蒸し暑い夜中、隠微に隠れて咲いていた。ところがこの実ときたら、誰はばかることなく青空に露出…

ワレモコウ=さびしききはみ

舞い降りて蜻蛉とまれば吾亦紅 開花・・・花弁はない 実生のワレモコウが2年目で小さい花穂をつけた。この松ぼっくりのようなのは、どういう花なのか、今までしっかり見たことがなかったので、気をつけていると、ふくらみが写真のように割れて開花した。変…