2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

小さいコミカンソウの花(小蜜柑草:トウダイグサ科)

夏草に負けて独りの古家かな (20~30センチに位にはなりそう) いくら取っても家の周りに生えてくる、なかなかしつこい雑草である。 触っても閉じないから、オジギソウでないことは分る。 小枝の下に並んでいる粒粒が、ある種のシダ類の胞子嚢にみえて、私…

蓮という名の駅

蓮(はちす)という信濃の駅を行過ぎぬ 長野市から出たJR飯山線は、千曲川に沿ってうねうねと走り約30キロで飯山市に入る。私の故郷である飯山は、奥信濃の人口3万人を切りなお減少に悩む町だが、長野北陸新幹線が止まることになり駅舎が田舎に不似合いな…

セミの鳴き時は?

初蝉や音をたどれど空に消え おや蝉の声だ。初蝉だ。 と遠くに聞いたのは半月ほど前。姿は見ないが、多分春ゼミのような小型の蝉なのだろう、声も小さい。 ところが今朝はもうクマゼミが何匹か鳴いている。クマゼミは、午前中のわりに早くから鳴いて、その後…

水草の花(オオカナダモ)

藻の花のしたに雷魚の背びれあり (大きさは1センチ程度、たよりない風情である) オオカナダモは、カナダではなくてブラジルなど南米の原産であり、一時日本でも爆発的に増えた。琵琶湖などもひどかったようだが、わたしの近くにある池も同様だった。 ヒシ…

やぶかんぞうの色

空には火輪(ひ)原には熾(お)き火藪萱草(やぶかんぞう) (土手から採取して庭に鉢植え) 堤防や河川敷の緑が、一段と濃くなったが、その中にまるで炭の熾き火のように赤いものが点々と見える。ヤブカンゾウだ。 暑苦しい時節に、遠慮なく暑苦しい色で咲…

ねむの木 濡れて

昨夜の雨合歓を泣かせて上がりけり (よべのあめねぶをなかせてあがりけり) 台風一過の朝。でもまだ雲が厚い。合歓も濡れているだろう。 合歓はマメ科だというのだが、どこでどう間違ったのか、とてもそうは思えない形をしている。妖艶、婀娜なとでもいおう…