水草の花(オオカナダモ)

藻の花のしたに雷魚の背びれあり
 
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(大きさは1センチ程度、たよりない風情である)

オオカナダモは、カナダではなくてブラジルなど南米の原産であり、一時日本でも爆発的に増えた。琵琶湖などもひどかったようだが、わたしの近くにある池も同様だった。

ヒシが繁殖していて、釣りにはちょうどよいきれいな池であり、そこにコバンムシという小さな水生昆虫が棲んでいて、私はよく採取しに出かけていたのだが、20年ほど前だろうか、環境が一変してしまった。
カナダモが異常に増えて、ヒシがなくなってしまったのである。そして水が澱み腐敗し水質悪化がひどかった。
地元の方々が努力して、カナダモを除去し、最近やっとまた元のヒシの池に復活しているが、このとき以来、私はコバンムシを眼にしていない。
 
しかし、カナダモはちょん切ってきて水槽にいれておいても、しっかり繁殖するし、見た目も悪くない。メダカが卵を産みつけるにも具合がよさそうなので、我が家では水槽で絶やしたことがない。
 
カナダモは日本には雄株しかないのだという。池や瀬にいっせいに浮かんで咲いて居る風景も、花がすべて雄花だとおもうと、一抹のわびしさを覚える。これは同性ゆえの感慨か。