2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

若草山が燃える(シリーズ風景の中へ9)

1月25日4時頃に若草山の芝生広場に着くともう混雑していて屋台も出て賑やかだった。鹿の糞を踏まないように気をつけながら、たこ焼きを食べたりしている間に陽が落ち暗がりとともに奈良の底冷えが襲ってくる。とこうするうちに法螺貝の音がひびき神官や僧侶…

秋篠寺の天女にあう(シリーズ風景の中へ8)

あまり綺麗とはいえない秋篠川をたどり競輪場の裏に出ると、いきなり時計が逆転するような風景になる。黄色い壁の東門をくぐると静寂が漂い、小鳥の声だけが賑やかな林は一面の苔が鮮やかな緑のシーツだ。何百年も時代を遡った異空間。 本堂は国宝である。穏…

ビワ(バラ科:New野の花365日)

一年で一番寒いこの時期に、しっかり防寒対策をして咲いている花があります。 枇杷です。 静岡は暖かいのでビワが栽培されていて、江戸時代、東海道の難所で知られたサッタ峠付近は、いまでは山一面に枇杷の畑です。 我が家の裏山にも枇杷畑があり、散歩する…

ロ短調ミサ曲(J.S.バッハ) (シリーズ♪ロ短調 1)

冒頭のトゥッティ、ロ短調のキリエが一瞬にして聴くものの心を奪う。悔悟と悲哀と法悦とを同量混ぜ合わせたような不思議な響きで、私はこれを聴くたびに、早朝の深い霧の中、高山の急峻な崖をトラバースしている気持ちにとらわれる。 旋律はバッハのオリジナ…

ロウバイ(ロウバイ科:New野の花365日)

実生で育てたロウバイがこの冬やっと花をつけた。 何年目だろうか、5年はたっているはずだ。まだ花は5,6ケなので芬芬と香るというわけにはいかない。私は雪国育ちなので、初めて見たとき、正月にこんな花が咲いているなんて信じられなかった。 さて、ロ…

遠州の祭り「ひよんどり」を見学(シリーズ風景の中へ7)

1月3日と4日、遠州(浜松市の山奥)の古い祭り「ひよんどり」を見てきた。 3日午後は引佐町渋川寺野の観音堂、4日は夜11時まで引佐町川名の薬師堂で行われたもので、寺野は400余年、川名は600年ほどの歴史を持つ国の無形文化財である。 山奥の…

フユイチゴ(バラ科:New野の花365)

明けましておめでとうございます。 標高200mほどの裏山の頂にある村社に初詣をして、ついでに少し山の道を歩いた。東海は今日も明るい空だ。途中林の中に赤い色が見えたので、よくみたらキイチゴだった。多くのキイチゴ類は夏に実をつけるが、これは8月~11…