2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

伊豆ジオパーク「柿田川」湧水へ

梅花藻や湧水毎秒二十トン (噴井をのぞき込む) 湧水が柿田川になる、梅花藻にはまだ少し早い 伊豆半島が、最近ユネスコにジオパークとして認定された。 ジオパークとは、地球・大地を意味するジオ( Geo)と公園を意味するパーク(Park)とを組み合わせた…

行く春の野の花3句

今年は春があまりに早く行ってしまい、野も花もすでに夏の風情になってしまった。 俳句には春を惜しむ句がたくさんある。私は直ちに 「行く春を近江の人と惜しみけり」(芭蕉) を思い浮かべる。 しかし、一茶はそうした風雅・情緒に浸ることは少なかったよ…

牡丹の句と蕪村

桃色の牡丹なりしが衣脱ぐ 少し早いが、もう牡丹が咲いていると聞いて古刹を訪れると、雨上がりに花は頭を垂れ昨日の雨を滴らせていた。一部はもう花びらを落とし始めていた。 蕪村には牡丹の句が多い。 牡丹散て打かさなりぬ二三片 この句は、特に際立った…

チゴユリ咲いて(ユリ科)

チゴユリや木漏れ日と何をひそひそ 下向いたままなので繊細そうに見えるが、実はチゴユリは結構しぶとく、毎年少しずつ株を増やしていく。ことしは数えてみると20弱の株になった。 もう6、7年前になろうか。三河の山奥の林道の脇に生えていた一株をいた…

花三句(草木瓜、リラ、君子蘭)

草木瓜や蟻や螻蛄と花見かな (くさぼけや ありとおけらと はなみかな) 安倍川堤防の法面に群生している草木瓜が満開だ。年中刈り取られているので背丈は10㎝もなく痛々しいが、なんの、びっしり花をつける。それを屈んで観る。 リラ咲くやピンクのシャボ…

青い瞳 はるりんどう(リンドウ科)

あさねんぼ早よ目を覚ませ春りんどう (実物はもう少し色が深い) アサネンボとはハルリンドウのことだという。 「朝、十分日光が照らないと咲かないので、遠州地方(静岡県の西部)では、 アサネンボと呼んでいる。」*1 いかにも良く観察されたかわいいあ…

さわらびの調べ

早蕨やグーで芽生えてチョキパーへ (野原での写真がみなピンボケで、仕方なしにこれ。) 今年は近場でワラビのとれる場所を見つけたので、歩くたびにふた握りほど摘んできて一晩アクを抜き、酒の肴にして楽しんでいる。ただし山中のものではないので、大き…