New野の花365日

秋の白さ

細径や花も色なき風の中 (イタドリ) 秋は白で白秋、春は青で青春、そして朱夏、玄冬。これは中国の故事を取り込んだもの。北原白秋の名ももここから来ている。 何故秋は白なのか、というのも愚問だが、そう思ってみれば秋は確かに白かもしれない。紅葉の鮮…

アフリカフウチョウソウと「ふじのくに地球環境史ミュージアム」

のっけには全員名はなし草の花 田んぼの水路わきで、見慣れない花を見つけた。 実はそれは一年前のこと。その時、図鑑やネットでいろいろ調べてみたが、分からずじまいで断念。以来気にかかっていた。先日そこを通りかかった折に改めて草むらを歩くと、ちゃ…

ノカンゾウに夢中

ウマオイも花に眠るや真昼時 今年は庭のノカンゾウがとても元気で、次々と大きな花を咲かせてくれる。花の色は個体によって、黄色っぽいものから、朱色っぽいものまで微妙に違っていて、庭の花は黄色っぽい部類か。 と思ってみていると、その一つに緑の虫が…

堤防にも秋の花

声あらば何を語るや草の花 大雨がようやく収まったので、久しぶりの堤防漫歩。 この夏も、猛暑だ、オリンピックだ、コロナ警戒宣言だ、土砂崩れ、アフガンだと言っているうちに8月も下旬。なんだか時間が全く自分のものでなくなってしまって、モモじゃない…

ウマノスズクサと馬鈴薯

小用を足さんとすれば葛葎 野原は油照りだが、次第に秋の気配も見せ始めた。この時期に一番目立つのはつる植物。クズやカナムグラ、イシミカワ、ヤブガラシなどが各々自分がたくさん日を浴びようと、絡み合いながら、野原をのたうち回っている。甲斐信枝さん…

ユリと子規

鬼百合やうつむいたまま裾まくり 風で折れちゃったけど、活ける? お隣さんが、カサブランカを一茎持ってきてくれた。大きなツボミが2つついている。二三日後、二つとも大きな花を開いてくれた。夜は家中を香りでいっぱいにしてくれる。 我が家の庭のカサブ…

キキョウへの想い

寂しさの風船割れて桔梗咲き 庭のキキョウがさいた。咲く前のツボミがふくらんでくるのも楽しかった。地植えのものが、ヨトウにやられてしまったので、この春苗を買ったものだが、鉢でしっかり花をつけてくれた。 私にとって、青いキキョウは盆花であって、…

ナツツバキまたはブッダの沙羅双樹

沙羅の花真実白きは落ちてより 庭のナツツバキが、盛りをむかえた。 毎年巡り来る祭りのごとく今年も賑やかに咲き誇り賑やかに落下している。一日花なので、朝咲いて夕方には落ちる。暫く見ている間にも、ボトッと音を立て落ちてくる。潔いというか、贅沢と…

ネジバナ・モジズリ・ヒダリマキ

ネジバナや父祖伝来の左巻き 別名で、ヒダリマキとも言われるらしい。ただし左巻きと右巻きといっても、花茎の上から見た場合と下から見た場合は逆になるので、右左の定義はあいまいなのだそうだ。しかも逆巻きのものが結構みうけられる。写真の左から2本目…

クジャクサボテン咲き出す

花咲いて孔雀仙人掌お披露目に この時季、後ろの方にある鉢を玄関先に出して花を披露する。 今年は花のつきが良くて、花芽を数えたら12ある。今日は4つ目が咲き始め、最初の花は萎れたので切り取った。残りは順番を待っている。この花は2日ほどもつので…

ホタルブクロと池田澄子さんの句

ホタルブクロや蜂の出入りこそばゆく 雨上がりの庭を見たら、ホタルブクロが一斉に咲いているのに気が付いた。そういえば二三日、庭を見ていなかった。ホタルブクロは椿の木の下で、茎を少し横に寝せて、白い袋を沢山吊り下げている。その白さに、思わず夏の…

三保の松原にハマボウフウが咲く

三保の浜富士見えぬ日や浜防風 俳句の友人らと、清水の三保海岸へハマボウフウを見にいった。 三保の松原は世界遺産なので、人出を心配して平日を選んだら、観光客はほとんどいなかった。「みほしるべ」という世界遺産案内所ができ、駐車場も整備され、浜の…

ナンジャモンジャってなんじゃ?

真白きは噂の花かナンジャモンジャ 先日、ナンジャモンジャが満開だと聞いて、近くの沼の公園に見に行った。シュレッダーで切った紙のようちらちらした白い花が、豪勢に咲いていて一見の価値はあった。木の下で花見のお昼をしている人もいた。 この奇天烈な…

アマドコロの仲間たち5種の競演

木漏れ日の一筋射してあまどころ 一月前に、庭の野草の芽を紹介したが、それらは皆しっかり咲いて、既に花を終えて、夏の栄養吸収の季節に入りつつある。 春の花たちは、振り向きもせず通り過ぎていく。人間の一生も同じなのかもしれない。 以下は、みんな似…

紫色の野草を4つ

野の花や清明の雨やわらかに ジュウニヒトエ(シソ科) 庭の隅にあったものが、ゆっくりだが着実に地保を固めて増えている。春に花茎を立て鈴なりに紫色の花をつける。その立ち上がった姿がいい。 ただし写真の花は、どうやら園芸種のアジュガで西洋ジュウニ…

キブシやダンコウバイなど春の山花

いつ知らず待つ花となる木五倍子(キブシ)かな (キブシ) 今年は桜が記録的に早い。ソメイヨシノだけでなく、山桜も早かった。2,3か所に見に行ったが、気のせいか今年は桜が特に美しいきがする。 山里などに、入りこむと人知れずいい桜が咲いていること…

草の芽 ビッグバン

庭十坪 木の芽草の芽ビッグバン (ヒトリシズカ:センリョウ科 やっと上がってきました) じっさい、芽というものは、葉や花とおなじぐらい奇妙で、千差万別だ。あたらしい相違点を見つけていたら際限がないだろう。しかし、それを見つけようと思ったら、ほ…

啓蟄の日の芽ぶき

啓蟄や蚯蚓ぬくぬく土を喰う 今日は啓蟄。24節気の一つで、虫が穴から出てくるという意味だという。いよいよ賑やかになる。自然界は上手くできていて、虫たちは草の芽生えに合わせて姿を現す。そうして緑をバリバリ食って成長する。草もまた受粉などを虫に…

「土匂う」 いい季語だね

信州のしょんべん小僧や土匂う (フラサバソウ :オオバコ科) 日向は土が温まって、草の芽が一斉に芽吹き始めた。せまい十坪の庭も徐々に草に覆われていく。その上に、馬酔木と椿がほころんで贅沢に落ちている。 このところ毎日、何度も何度も草の芽を視に…

椿と梅と花馬酔木 3句

梅の香に芭蕉も蕪村も子規も居り 雌蕊だけは枝に残すや落ち椿 花房の風に馬酔木や香を少し

セツブンソウと気象庁の生物季節観測

節分草ユーゲント・シュティールの色を咲き (これは昨年の花 今年はまだ小さいツボミ) 今年の節分は2月3日ではなく2日で、これは124年ぶりだという。従って立春が3日になる。ようやく春だ。 我が家の鉢植えの節分草が、やっぱり暦に合わせて咲き始めた。…

草木に寒肥を

庭十坪鶏糞二袋寒の肥 句のとおり私は毎年この時期、庭木に鶏糞を二袋ほどこす。あちこちに穴を掘って適当に埋め込むだけだが、これを年中行事としてやっている。 この時季に春に備えて樹木や果樹などに肥料を施すことを「寒肥」といい、俳句では季語に定着…

銀杏の黄葉を見たいとアチコチ

垂乳根に祈る夫婦や銀杏降る (黒俣の大イチョウ) イチョウの黄葉は本当に美しい。今年はぜひいい風景を見たいと思って今日まで4か所回ったのだが、1勝3敗だった。 まずは3敗だが、1敗は、富士宮市西山本門寺の境内に立つ三本の銀杏。老大樹という訳ではな…

アケビ日和り

アケビ熟れてひねもす鳥待つ日和かな 小春日和をのんびり山道を歩くのは楽しい。 コロナ感染がまた大きな波がきている中で、次第に町への足も遠のく。近くの量販店やDIYへもしばらくご無沙汰。出かけるのは、もっぱら田舎の野菜売り場と農協の野菜売り場。新…

カラスウリとスズメウリ (ウリ科)

真夜中も真っ朱に眠るやカラスウリ この季節、野草の花を見ながら歩いていると、つる性のものが多い気がする。ほとんどマメ科かもしれない。葛は終わって、眼につくのはヤブマメ、ヤブツルアズキ、タンキリマメ?など。これらは後日アップしたい。そうそう、…

萩にキチョウ

ゆうるりと黄蝶はつるむ萩の花 萩が咲きこぼれている。白い萩は派手で大株になるのでコントロールしているが、紫の萩は背は伸びず、這う感じで上に揚がってこない、地味だが花はきれいだ。いずれも秋に庭をにぎやかにしてくれる。 それを一層にぎやかしてく…

ゲンノショウコ(験の証拠) フウロソウ科

花愛ずる人もあるらし験の証拠 「現の証拠」とかいて、薬草の効果がすぐに出てくることからつけられた名前だという。名前のインパクトはヘクソカズラ、ママコノシリヌグイといい勝負だ。ただし「現」ではなくて「験」だという人もいる。私は、かつて修験者が…

男郎花と女郎花 (オミナエシ科)

甲斐駒の巓(いただき)白し男郎花 (成長した男郎花) 先日、山ならいくぶん涼しいだろうと期待していったが、やっぱりひどい暑さだった。しかも今年は虻が多く、さわやかな高原のイメージとは程遠い。 この時季、花は少ない感じだが、それでもオトコエシがたく…

色鮮やかなキツネノカミソリ (ヒガンバナ科)

尾根道やキツネノカミソリ分けて往く キツネノカミソリという花に出会えた。 処暑になって涼風が吹き、雨が降り、ようやく熱帯夜から解放されて心底ホッとする。現金なもので、気温が数度下がるだけで、戸外で動きたくなる。で、近くの標高700mほどの市民の…

岩たばこ 咲き始め (イワタバコ科)

山の湯へ道狭まりて岩煙草 岩たばこが咲いてくれた。 この春早く、小さな滝へ向かう沢の岩壁から、一株頂いてきたものだ。軽石の鉢に入れて受け皿の水を絶やさないよう、そして日が当たらないように覆いをしておいただけだが、思ったよりも繁殖力が強く、葉…