今年竹節の白さのいさぎよさ (竹採り公園入口) 竹から生まれた「かぐや姫」が月に帰る「竹取物語」は、平安時代の帝の住む都でのお話だが、その舞台が、実は富士市にあるという言い伝えがあるという。「そんな馬鹿な」、と思うが、いたってまじめな話らし…
古い私の友人が、古い私の詩を覚えていて、美しい書にしてくれた。 その、詩らしきものとはこんなものだ。 (ぼくは空だ) ぼくは空だ ぼくは風だ ぼくは鳥だ ぼくは魚だ ぼくは樹だ ぼくは岩だ ぼくは恐竜だ そして時おり ぼくは人になる 正直私も忘れてい…
サグラダファミリアが完成し、大規模なミサが執り行われたというニュースが流れた。完成と言っても最も高いイエスの十字架という塔が完成したということで、まだ細部の装飾などに10年は要するという。これまで140年の歳月を費やし、今年はちょうどガウディの…
イヌコモチナデシコ?(ナデシコ科) 数年前に数株をみつけたが、もう爆発的に広がっていた。道路ののり面の比較的ガラガラした場所を好むのか。コモチナデシコとほとんど区別付かないということなので、私の紹介も確実ではない。またミチバタナデシコという…
風薫る刷りたての句集が届く 10人ほどでやっている句会の、第3句集を発行した。本の制作は、パソコンで業者へデータを送ると、そのまま印刷し製本して送ってくるという簡便なもので、安価で早いのだが、校正戻しも何もないので一発勝負。自分がワードで原稿…
ムギという名の付く草に麦の秋 昨日まで寒いと思っていたら、今日は30度になる。草々が芽生えたと思ったら、すぐ初夏が来て、もう季節は麦秋。道脇の草も穂をつけ早々と今年の決算期にはいった。 麦という名の付く草はいろいろありそうだ。そうした「穀物」…
蛍袋三つ吊り下げ雨となる ( ダブルホタルブクロ という名で買ってきた:花が二重になっている) 先月花屋で「ダブルホタルブクロ」という名札の苗があったので何だろうと思いつつ買い求めた。それが見事に花を咲かせて、見ればなんと花片が二重になってい…
木の芽喰う我は猿なり毛の薄き タケノコの季節がようやく終わった。20~30センチクラスを今年は10本以上食べた。フキノトウもワラビもコゴメもいただいた。(タラの芽は採りに行き損ねた) そして、お茶の新芽。 静岡はお茶の産地なので、田んぼにできないと…
花藺田の緑にそゝぐ小雨哉 子規 明治33年 (はな いだ)と読むのだろうか。 5月4日はみどりの日。 先日は裏山の「クマ出没注意」の林道を少し上って、ホトトギス、ヤブレガサ、アマドコロを少し採取してきた。今日は別の林道を歩いていたとき、今まで気づ…
( この写真は、ビクターレコード PRA-10132 のジャケット 駿河麦搗き唄保存会の方々と思われる:実際はこんなに杵を高く上げるのだろうか?) 静岡県の民謡レコードを師匠から借りて、データをパソコンに取り込み、CDに焼いている。久々のパソコン仕事なので…
真っ白な芍薬「私と死ぬ気がありますか?」 庭には野草を気ままに伸ばしている。他人はこれを雑草というが、私にとっては野草なのだ。 ようやく春になるころセントウソウ、ハコベ、フラサバソウ、これらが地面を覆ってくるのをワクワクしながらみている。そ…
春惜しむ野に青紫の花みえて (コバノタツナミソウ) 紫の花が多くなると、春も終わり夏の気配が濃厚になる。春先のスプリングエフェメラルたちはもう早々に眠りに入ってしまった。今年は暑くなるのが早く、春を惜しむ暇など与えてくれない。体も心も、そし…
ガラケーも鳴らなくなりて三月尽 手元に残っていた歴代の携帯たち 3Gが2026年3月で終了した。 ということで、長年使ってきた私のガラケーもこれでお蔵入りとなった。3Gって何なのか何もわかっていないのだが、「第3世代移動通信システム」という規格で、今は…
愁いつつ岡にのぼれば初蕨 句は、蕪村の「愁いつつ岡にのぼれば花茨」のパロディ。 岡じゃなくて堤防なのだが、いつもの場所で民謡の我流の発声練習をした帰り際、ワラビが目に入ってきた。例年ワラビの出る場所なのでそれとなく気にはしていたのだが、まだ…
山闃(しず)か猩々袴群れ咲いて ショウジョウバカマが咲いているという新聞を読んで、友人Eと出かけた。 花の在りかは、ダイラボウという静岡市街の裏山に当たる標高550mほどの平らな山頂。そこからは静岡平野を一望でき、駿河湾、富士山まで見わたせて、…
初句会句よりも無事を確かめて 句会をやっているが、振り返ってみるともう8年目をむかえた。 始めたのは、第1回、2回が平成31年で、第3回が元号が変わって令和元年の6月という頃だった。当時しばしば開いていた退職仲間との常連会も、次第にネタが尽…
啓蟄やにわかファーブル庭の隅 アシナガバチがよたよたと玄関わきを歩いていた。多分冬を越した雌バチに違いない。これが女王蜂となってこれから巣作りをするのだろう。箒の先ですくい取って植込みのなかに移してやる。そして、「ああそうか、啓蟄なんだ」と…
椿落ちる斬首作戦という恐怖 庭のツバキが、今年も花をつけ始めた。「玉之浦」という品種で、私もブログに何度か書いているのだが、長崎の五島の福江島の産で美しい花をつける。写真のように真紅の花弁の縁に白い覆輪が鮮やかに入る。咲き始めは控えめに筒咲…
「藁科路をたずねて」(海野実著)という昭和59年出版の本が図書館にあった。その127pに「木枯の森の古記」があり、「この丘は古くは西側の天神山と連続していましたが、ある時洪水により西側が流失し、森下にあった部落は田中に移ったといわれます」と書か…
瀬は切れて木枯ノ森あか裸 (これは舟山 遠くに静岡のビル群) 木枯しの森の下流、約1キロの安倍川河川敷にやはりぽっかりと盛り上がった島がある。こちらは舟山と言われ、木枯らしの森とは兄弟みたいなものだ。古代から歌枕で知られた木枯らしの森とは違い…
木枯ノ森へと誘う瀬切れかな 「木枯ノ森」はよく知られた歌枕だが、それは静岡市を流れる安倍川に合流する藁科川の中州にある川中島である。橋はないので、普段は川の水に浸からないと渡れない。なかなか気軽に行ける場所ではないのだ。私もいつも近くの橋か…
日脚伸ぶ花の係りの忙(せわ)しなさ 馬酔木が5分咲きになってきた。毎年しっかりと沢山の花をつけてくれる。庭に出るとほのかに薫るのもうれしい。次第に老木になってきたのか、最近葉が少ないと感じているが、寒肥だけでなくさらに肥料が必要なのか? 今…
うららかや碧テラスから望む富士 (碧テラスからの富士山:人間眼にはもっと富士山は大きい) 兄弟姉妹5人と連れ合いが集まって、伊豆長岡温泉に遊んできた。姉の受賞祝いも兼ねて、雪の信州や、千葉から集合した。下が70歳、上が83歳になる。もう立春…
列島に一大事あり自民突風(かぜ) 2月8日の衆議院選挙には驚いた。事前のマスコミ分析で、自民党が圧勝とは聞いていたが、自民単独で316、戦後最多を獲得した。 なんだろうこれ!と多くの人が思ったに違いない。 政治のプロも驚いて原因に首をかしげて…
静岡新聞の読者文芸欄に投稿した俳句が、驚いたことに、特選の1席をいただいた。 紙面のトップに載せていただくと、それはやっぱり晴れがましくて、気分はいい。ありがたい、励みになる。 先にも2席をいただいた際に、撰者先生のことに少し触れたが、また…
氷瀑や全山全木息を止め 静岡にも氷瀑があると聞いて友人Eを誘って出かけた。 氷瀑、もちろん 凍った滝のことである。東北や北海道ならまだしも、温暖な静岡に氷瀑なんて、あっても規模が小さい可愛いものなのだろうと、正直半信半疑だった。 静岡市街から安…
木の実あり草の芽もあり春隣り 沼の周辺を歩くと、風景は枯野。冬木立。 水面にはカモの類、カワウ、サギ。水は鉛色だ。それでも釣りをする人も居れば、望遠鏡で鳥を見る人にも出会う。 日差しにもいくぶん春の気配がする。まだまだこれから大寒がくるのだが…
円空の鑿(のみ)打つ如き初日かな 東の山から7時15分頃鋭い初日が射した。思わず手を合わせてしまう。 隣りの古家が撤去されたので、今まで来なかった朝日が射す。体に突き刺さるようだ。 さて今年も頑張らないとね。 初景色太平洋はまったいら 世界遺産…
富士白し駅伝女子は鹿になり (大東文化大のサラと東北福祉大の佐々木選手、後ろで城西大の選手が立てない) 富士山女子大駅伝を富士市まで見に行く。 すっかり 年末恒例のイベントに定着して観客も多かった。コースは 富士宮浅間大社をスタートして富士川河…
穂絮飛ぶ沫雪吹雪とみるまでに (ほわたとぶ あわゆきふぶきと みるまでに) (穂絮が飛んで、半分ぬけがらになった、オギ?) 11月から12月にかけて、沼は穂絮の吹雪に襲われる。 木枯らしと呼ぶような風が、終日この沼を吹き抜けると、草は身を震わせて絮…