2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧
名草の芽空を恋うるや空を指し (ヒトリシズカ) 今年はまた一段と花が早い気がしている。 気象観察の資料として庭の花などをメモしておく。 アマドコロが数日前に芽吹いてきた、と思ったらもう咲き始めた。ヒトリシズカは満開。ニリンソウもほぼ満開。タン…
老朋の来り語らう日永かな (リュウキンカが満開) 中学時代の友人が遠くから会いに来てくれて、楽しい懐かしい時間を過ごした。この10年ほど会っていなかったろうか。お互いに白いものばかりになっていて、お互いに驚いた。昔の故郷の話に花を咲かせ、故人…
地球いまこの一粒の芽生えかな 草の芽が躍動している。 日当たりが遅い我が家の庭にも、ようやく芽生えがやってきた。草の芽は、土の中で蠢いて騒ぎ、もがいて外に出て、始めはあれッという感じで大人しいが、すぐさま遠慮なしに伸び始める。その顔を見てい…
柳咲いて大河目覚めの狂詩曲 安倍川の中流を歩くと河原のヤナギが満開だった。眩しいほどのディープ・イエローに咲き誇っている。 まだ風は冷たく傾き始めた午後の光の中で、おびただしい数のヤナギの樹々が燃えるように浮かび上がる。石ころの両岸に沿って…
薯(いも)植えるインカの如く棒つつき 台所で芽が生えていたジャガイモを、初めて植えてみた。といってもただ土を棒でつついて穴を掘り、上らしき方を上にしてそのまま埋めただけ。イモは丈夫だからきっと生長するだろうと信用している。これで一個の薯が数…