#春

ウグイスとイソヒヨドリ

囀りや森の深くは暗きまま (情けない写真だが、ウグイス) 最近家の近くにウグイスが毎日来て、早朝から美声を聞かせてくれる。 今年の彼は歌が上手くて、ケキョの部分を二度繰り返し気味に鋭く響かせ、これまで聞いたなかで指折りだ。このケキョが、街に響…

柳絮、柳を挿すということ

芽吹きから青柳までの早さかな 公園を歩いていると、おや?白いものがたくさん飛んでくる。 柳絮だ。これはヤナギの花のホワタで、近づいてみると今を盛りに枝も真っ白である。 柳絮、と書くと、なんだか中国の古い時代、唐詩や伝奇集を思い出して現実離れし…

馬酔木の花柄摘み夢想ー1

甘えたき香り微かに花馬酔木 庭の馬酔木がおわった。あせた不様な姿をさらしている。 でも2月から二月ほど庭を贅沢に彩ってくれた。ピリッとした空気の朝、かすかに漂う香りも嬉しかった。メジロやヒヨドリの群がる木であったし、タテハチョウが真っ先に飛…

万朶のサクラ妄想

酔え笑え花すっぱだか我すっぱだか 満開の桜の下を歩いている。香りがうっすら漂ってくる。 溢れるような万朶の桜に包まれると、桜の花の下には死体があるとか、桜は神の依り代でこれを頼りに神が下りてくるとか、何かあの世的な、魔的なさまざまな想像を呼…

野草の小さい花

草萌ゆる一丁前面小さき花 (くさもゆる いっちょまえづら ちさきはな) 普段は気にもしにない雑草の小さい花たちが、やはり芽吹きのこの時期は、特別に可愛く感じられる。 枕草子に 「うつくしきもの。瓜にかきたるちごの顔。すずめの子の、ねず鳴きするに…

ものの芽 3枚

ものの芽や赤子のちんちんつまみたし これはチューリップ 玉が小さいので、今年は咲くかどうか? これはバイモユリ これが一番早く咲きそう これはムサシアブミ まだ冷えるのにこんなに芽を伸ばして大丈夫か?

紫色の野草を4つ

野の花や清明の雨やわらかに ジュウニヒトエ(シソ科) 庭の隅にあったものが、ゆっくりだが着実に地保を固めて増えている。春に花茎を立て鈴なりに紫色の花をつける。その立ち上がった姿がいい。 ただし写真の花は、どうやら園芸種のアジュガで西洋ジュウニ…

草の芽 ビッグバン

庭十坪 木の芽草の芽ビッグバン (ヒトリシズカ:センリョウ科 やっと上がってきました) じっさい、芽というものは、葉や花とおなじぐらい奇妙で、千差万別だ。あたらしい相違点を見つけていたら際限がないだろう。しかし、それを見つけようと思ったら、ほ…

啓蟄の日の芽ぶき

啓蟄や蚯蚓ぬくぬく土を喰う 今日は啓蟄。24節気の一つで、虫が穴から出てくるという意味だという。いよいよ賑やかになる。自然界は上手くできていて、虫たちは草の芽生えに合わせて姿を現す。そうして緑をバリバリ食って成長する。草もまた受粉などを虫に…

「土匂う」 いい季語だね

信州のしょんべん小僧や土匂う (フラサバソウ :オオバコ科) 日向は土が温まって、草の芽が一斉に芽吹き始めた。せまい十坪の庭も徐々に草に覆われていく。その上に、馬酔木と椿がほころんで贅沢に落ちている。 このところ毎日、何度も何度も草の芽を視に…

山火事おさまれ

山火事や上州名物空っ風 足利の山火事をハラハラしてニュースを見ていたが、1週間してようやく勢いが衰えて来たようだ。この時季の乾燥と強風で、たぶんハイカーの小さな火種が、106万㎡を越す山を燃やした。アメリカやオーストラリアを連想してひやひや…

椿と梅と花馬酔木 3句

梅の香に芭蕉も蕪村も子規も居り 雌蕊だけは枝に残すや落ち椿 花房の風に馬酔木や香を少し

セツブンソウと気象庁の生物季節観測

節分草ユーゲント・シュティールの色を咲き (これは昨年の花 今年はまだ小さいツボミ) 今年の節分は2月3日ではなく2日で、これは124年ぶりだという。従って立春が3日になる。ようやく春だ。 我が家の鉢植えの節分草が、やっぱり暦に合わせて咲き始めた。…

メジロのつがいの愛情

メジロ二羽餌台に遊ぶ春新居 (ヒヨに追われて、木の上に) 庭にエサ台を作ってしばらく経つが、常連はメジロのつがいだけ。ヒヨドリはうるさいので、追い払ってしまう。ハトはエサ台に乗らないで下をうろうろ。スズメは近くにいるが、来ない。他の野鳥は、…

草木に寒肥を

庭十坪鶏糞二袋寒の肥 句のとおり私は毎年この時期、庭木に鶏糞を二袋ほどこす。あちこちに穴を掘って適当に埋め込むだけだが、これを年中行事としてやっている。 この時季に春に備えて樹木や果樹などに肥料を施すことを「寒肥」といい、俳句では季語に定着…

クスダマツメクサとコメツブツメクサ(マメ科の小花たち)

大方の花は眠らず春の宵 いつもの堤防を歩いていて、ふと黄色い小さい花が目に留まった。雑草ハンターの私の脳の図鑑にまだ載っていない花だ。なんだろう? 見渡すと周辺に数株が確認できた。 調べると、クスダマツメクサかと思われる。ツメクサだから、マメ…

コロナに見えた ハマボウフウ

怯えればコロナを見たりハマボウフウ ハマボウフウ。セリ科。 砂地に生え、春は茎が食用になるということで、各地で激減しているとのこと。私は食べたことがない。まばらに生えていたが、個体数はたくさんあった。 花が半球状について、流行りの新型コロナに…

早春の山の花たち

ぷつぷつと面皰(にきび)が痒し木の芽時 (キブシ) 先日700mほどの近くの山、高山市民の森(静岡市)に登った。といっても駐車場に車を停めて、そこから登るのは高低差100mほど。 早春の木々や草花の芽吹きを見に行くのが目的だったが、風は冷たく、草木…

マンサクにコロナ

マンサクのころなり郷を出で立ちぬ 新型コロナウィルスが感染拡大。政府はバタバタと休校を要請、野球もサッカーも自粛。株は下がり、裁判員裁判も延期。マスクがない。 冒頭の俳句は、コロナをよみ込んで、遊んだもの。 (湯殿山への道で) さて、マンサク…

モグラの穴に驚く!

春の野や土竜(もぐら)は眠くやわらかく 公園の芝生にモグラのトンネルがよく見えていた。音と臭いでミミズを追って捕まえ、さばいて泥を出して食べるのだという。本当かな。 我が家の北側にも棲んでいて、たまに穴をつぶしたりするのだが、ネズミに比べて…

暖冬大寒

大寒の地の底を打つ鼓動かな (早々とリュウキンカが咲いた。雪山では4,5月頃咲く花だ。) 暖冬で、雪国に雪がない。クマは冬眠しない。ヒマワリが咲き始める。 困ったものだ。 という以上に自然の微妙で複雑なバランスが壊れると、いろいろ問題が起きて…

七草粥と若菜摘み

朝日射す七草粥のうすみどり 正月7日の朝は、ささやかな習わしとして七草粥にすることにしている。七草は、もちろんスーパーで買ってきたものである。電気釜で粥炊きにセットする。 椀から湯気がたちのぼり、朝日に当たって光る。セリの匂いが立ち込める。 …

ホタルカズラ:ムラサキ科(New野の花365日)

安倍川の堤防の、草叢で咲いていた。 おもわず目が釘付けになるような濃い紫色だ。 今日は初夏の陽気。半袖になって深呼吸した。そろそろ山が笑いだしそうだ。 一人で歩いてもこんな歌を歌う。 紫の花があるわと呼ぶ君は 四月の堤防陽炎の中