2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

初夏の野の花など4句

蛇苺カガシが一粒食べたとか カガシ(ヤマカガシ:蛇の種類) 魂魄に火を点けろとてセンノウカ 柿の花断捨離中です惜しげなく 毒毛虫ジャンヌダルクのごとく火で 体力気力が低下しているときは、俳句はいい遊び相手になる。 私にとって、俳句は人生や自然の…

合唱「赤とんぼ」から桑の実を思い出して

桑の実や昭和の子らよ野に歌え (合唱団「西の風」のみなさん) 「西の風」という女性合唱団の指揮をされている先輩から、演奏会に招いていただいた。 彼がこのかた20年手塩にかけて育てた合唱団であり、観客が大ホールを埋め尽くす盛況から本当に地元に愛さ…

ホトトギスはカッコウ?

ほととぎすオキヨオキヨッと日曜日 ホトトギス カッコウ (「bird song」 :主婦の友社 水谷高英氏のイラストをお借りしました) ホトトギスは、何時のころまでかカッコウであったかもしれない。 万葉集に坂上郎女の歌がある。 暇無み来ざりし君に霍公鳥われ…

ホトトギスを子規は知らない?

ほととぎす鳴くや漁港は昼休み (静岡市用宗漁港にて) 3日ほど前に、ホトトギスの鳴き声を聞いた。今年は早いような気がする。 ホトトギスの句といえば、杉田久女に清潔かつ雄渾な句がある。 谺して山ほととぎすほしいまま こういう句のまえでは、なまじい…

夏の鳥が歌う(オオヨシキリ、コアジサシ、アオバズク)

野鳥ファンではないので、ほとんど鳥には気がつかないでいるのだが、たまたま目立つ鳥を見聞きしたので、メモしておくことにした。写真は、静岡県静岡土木事務所発行の「麻機 遊水地の自然」をコピーさせていただきました。 ヨシキリや鳴いて葦辺を暑くせり …

子規の痛さを思えば

鎮痛剤きれたベッドや明け早し このところ10日ほど、痛みに責められ難儀している。 連休前に急に首肩に激痛が走り、診察してもらうと頚椎症で神経根が圧迫されているのだとのこと。痛み止めを処方されたが、うまく効いてこない。寝ても起きても、首をどう傾…

初夏のカタバミたち

むしってもむしっても酢漿(かたばみ)の花けなげ (カタバミの名は、片喰と書いて、4枚あるべき葉が3枚しかないことから、とも言われる) 句のごとく、実によく繁茂していくら取っても次から次へと生えてくるが、しかし不思議に悪意を感じない。黄色い花…