2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

またイチョウのことなど

銀杏散る本堂奥に涅槃仏 hitokoto2020さんからいただいたコメントの情報から「イチョウの大冒険」という絵本を知って、早速図書館から借りてきた。 なかなか優れた本で、日ごろいろいろ疑問に思っていたことを知ることができた。 イチョウは絶滅しかけたが、…

秋の些事(2)相思鳥(ソウシチョウ)

小鳥見る地蔵となりて小半時 (まだぼんやりしている) バーンと音がして、ガラス戸に小鳥がぶつかったようだ。 急いで庭を見ると、きれいな小鳥が落ちている。くちばしの色が明るいバーミリオンだ。まだ息はあるようで、細い足を突き上げたりする。寒さで死…

秋の些事(1)ムカゴ

ささやかな日々や零余子の粒ほどの 庭木を這っていたヤマイモの葉が、日増しに黄色くなってきた。 この蔓には夏ごろから気が付いていたが、敢えて取り去ることもないだろうと思ってみていたものだ。 先日、ムカゴがあるかなと近寄ってみたら、思いのほかたく…

ルリタテハの旅立ちまで

ルリタテハ枯葉と見れば忽ちに この幼虫は、いかにも毒々しい姿をして、毎年我が家のホトトギスを丸裸にしてくれる。これまで当然殺虫剤で駆除していて、何の疑いも持たなかったのだが、ある時知人に、「あれはルリタテハの幼虫だよ」と教えられた。 ルリタ…

西山本門寺のイチョウ(富士宮市)

大銀杏大見得切ったる落葉かな 富士山麓の西山本門寺に、大銀杏の黄葉を見にいった。 昨年伺ったときには、遅すぎて裸木になっていたので、今年はそのリベンジ。境内に入ると、燃えるような黄金色が目に飛び込んできた。並んで立つ二本のイチョウは樹齢20…

椎の実 そして しいのみ学園

椎の実を罪人となり踏みてゆく ウォーキングの山の農道に椎の実がたくさん落ちていて、歩くとパリパリとスニーカーの下でつぶれる。些かの罪悪を感じるけれど、避けて通るわけにもいかない。 今年は例年よりも実のつきが良いように思うが、どうなんだろう。 …