2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

6月のアユ、軽の子、蛇、雉 4句

軽鳬(かる)の子や早苗ついばむ真似をして 農道を蛇わたります一旦停止 若鮎の丸い眼のまま焼かれけり 雉鳴かず飛ばずただ立つ何かある

冷や奴と一茶のことなど

冷奴正六面体に鎮座せり 冷や酒と冷や奴は、私の定番。 俳句では両者とも夏の季語なのだが、私の場合はほとんどビールを飲まずに年中これだから、無季。 今日もチビチビやりながら、トランプだ金だ、新幹線殺人だ、真昼の駐車場略奪殺人だ、ああ大変な世の中…

藻の花と三好達治の詩

藻の花やこの沼時おり人を呑む (オオカナダモの花) 昔の沼や池は無防備だったから、時おり溺死事故があった。 郷里の集落の裏山に農業用の大きなため池があって、私が中学になったころだったか、そこでも人がおぼれ死んだことがあり、村の人は仕事をやめて…

早くも今年の実り 三句(新ジャガ、枇杷、青柿)

新ジャガをいただく九十の婆さまから 枇杷をもっていったら、おばあさん丹精の畑の新ジャガをいただいた。 新ジャガはずっしりと水のように重い。 枇杷すすり品なき様と嫌がられ 汁が滴りそうだから、しかたないよ。皇族方はいかにお食べあそばすや? 青柿や…

青梅が熟して

少年の尻を並べて青い梅 南高梅の苗を果樹ポットに植えて、3年目。背丈が1.5mほどになった。今年は花がたくさん咲いて、それを摘果して30個ほど実った。6月にはいると少しずつ色ついてきて、先日実が落ち始めた。 そろそろかなと思って、採りこんで置いてお…