2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

平成の花鎮め

平成や今日を限りの花鎮め (災害の続いた平成時代) 平成最後の日は、菜種梅雨となった。 憲法にいう象徴とは一体何だろうか。 今上天皇は「鎮魂」にそれを見出されたのかもしれない、国民が苦しんだ場所を訪れては頭を垂れて祈られた。その真摯な姿は多く…

燃える大聖堂・・八木重吉の詩

愛の家 まことに 愛にあふれた家は のきばから 火をふいているようだ 詩稿「ひびいてゆこう」 八木重吉 (モネ ルーアン大聖堂) ノートルダム大聖堂が燃え落ちた。 燃え盛る大聖堂のニュース映像を見て、八木重吉の詩が真っ先に浮かんできた。 たった2行の…

きんぽうげ金ピカ

ペンキ屋の小僧ポタポタきんぽうげ 庭のキンポウゲは満開になり、陽射しを受けて、それこそ金ボタンのようにピカピカ光っている。金色の花を見ているだけで、暖かになる。 足下をカナヘビが日向ぼっこしながら歩きまわっている。 この花は、数年前三河の山の…

カタクリは食べ物だった?

堅香子や日射しは蕊まで届かざる カタクリのことを万葉集ではカタカゴと言ったらしい。響きもいいので私も「カタカゴ」をつかってみた。 島田市の旧金谷町富士見に、カタクリ約一万本の自生地、牧の原公園がある。ここは牧の原の広大な茶畑の東端に当たり、…

「令和」と大伴旅人

楽しめやあれこれいわず春の日を (「れいわ」を埋め込みました) 4月1日、国民が固唾をのんで見守る中、新元号「令和」が発表された。直感的には「令」が命令や使役のニュアンスを感じさせるが、異議を唱える意味もない。 有史来初めて中国の文献ではなく、…