2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

万朶のサクラ妄想

酔え笑え花すっぱだか我すっぱだか 満開の桜の下を歩いている。香りがうっすら漂ってくる。 溢れるような万朶の桜に包まれると、桜の花の下には死体があるとか、桜は神の依り代でこれを頼りに神が下りてくるとか、何かあの世的な、魔的なさまざまな想像を呼…

兵士還た草の芽となれ

兵士還た草の芽となれ雨の野に (へいしまた くさのめとなれ あめののに) 春はぷつぷつ噴き出してきて、やはり心が不安になる。植物もそうなのかもしれない。 (タンチョウソウのツボミ・・・と私は呼んでいる) (ハナズオウのツボミ) (イワタバコの葉 …

野草の小さい花

草萌ゆる一丁前面小さき花 (くさもゆる いっちょまえづら ちさきはな) 普段は気にもしにない雑草の小さい花たちが、やはり芽吹きのこの時期は、特別に可愛く感じられる。 枕草子に 「うつくしきもの。瓜にかきたるちごの顔。すずめの子の、ねず鳴きするに…

三月十日十一日を「種をまく日」に

三月や十日十一日種蒔かむ (さんがつや とおかじゅういち たねまかん) 十日はアメリカによる東京無差別大空襲。死者は10万人を超える。 十一日は東北の大地震、津波そして原発事故。死者数は15900人、いまだ2523人が行方不明だという。 そして今、気が重い…

ウクライナ ヒマワリの国へ

桃の日の国から届けヒマワリへ (ロダン:カレーの市民 のうちの一体 捕虜として名乗りを上げた市民) ウクライナ情勢から連日目が離せない。 ウクライナの市民が、女性も若者も銃の使い方を教わり火炎瓶を作っている様は英雄的に見えるし、反面また恐ろしい…