兵士還た草の芽となれ

兵士還た草の芽となれ雨の野に

(へいしまた くさのめとなれ あめののに)

 

春はぷつぷつ噴き出してきて、やはり心が不安になる。植物もそうなのかもしれない。

 

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(タンチョウソウのツボミ・・・と私は呼んでいる)

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ハナズオウのツボミ)

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(イワタバコの葉  いじけたように皺だらけで出てくる)

 

 

春があまりに速いので、この時期は気が急く。

柳があっという間に黄色から薄黄緑、そして1、2二日でもうしっかりした緑になってくる。ああどうしよう、あれもこれもしないといけない。そしてウクライナ情勢は混とんとしてきて死者はどんどん増え、ロシアも引くに引けず次第に苛烈になってきている。誰もが、戦いたくないというのに。日本が反ロシアの旗幟を鮮明にしたのは当然だ。

だが先日、ゼレンスキー大統領はアメリカ国民に向かって、パールハーバーを思い出してください、9.11をと、真珠湾攻撃を引き合いに出した。これには一瞬虚を突かれた。

75年も経っているけれど、日本の脛の傷の深さ、そしてプロパガンダの大きさを改めて感じさせられる。当時は英米仏独すべてが力による植民地の獲得競争をしていた。その後発メンバーである日本の真珠湾攻撃を決して肯定はできない。

その一方で、ロシアは終戦時になだれ込み、日本を分割占領しようと目論んでいたが、60万人を捕虜としてシベリアで働かせ6万人が命を落とした。アメリカは原爆を落とし、無差別な東京大空襲をしている。そしてそれらが戦争犯罪として問われもしない。湾岸戦争もまだ記憶に生々しい。

国際政治というのは、分からない世界だ。何時も誰もが正義を御旗にしている。どちらの正義が正しい正義で、儲かる正義なのかを、必死に宣伝しあっている。だが今度ばかりはロシアに分がない。しっかり戦争犯罪を問わなければならない。かつてナチが誕生した時代を思い出す。いまは戦闘の中止を望むばかりだ。