2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

韓国が見えた

望郷や海市の如くプサン見ゆ 対馬の最北端、韓国展望所までは厳原から約80キロ。途中の道路は整備が進められていて長いトンネルがいくつも島を貫いていた。そしてほとんど制限速度表示がない、ということは普通60kmということでこれも本州ではあまり見ないこ…

曾良(俳人)の墓

壱岐の宿なるほど硬し新豆腐 (河合曾良の墓) 曾良の墓が、壱岐にあると知ったのは司馬遼太郎の「街道をゆく」からだった。 司馬遼太郎によれば、曾良は芭蕉の亡きあと、幕府の巡見使の一員となって壱岐にわたり、島の北端にある勝本の港の海産物問屋中藤家…

一の宮巡詣記(67番) 対馬の和多津美神社、海神神社

和多津美神社(対馬) 所在地 対馬市豊玉町仁位和宮55 祭神 彦火火出見尊、豊玉姫命 参拝日 令和4年10月21日 対馬の一の宮として有力なのは、仁位の和多都美神社と木坂の海神神社の二社である。 「海神」の社名は本来これでわたづみと読むのだが、仁位…

壱岐対馬の野の花をちょっと

対馬海流のお陰で暖かいのだろう、壱岐対馬の森はシイなどの照葉樹が目立った。それは伊豆などに似た雰囲気だった。対馬の金田城(257m)にシイの実を踏んで上ると、眼下には絶景が広がっていたが、陸地は文字通り一面の山と森林で、素人の私の目にはスギな…

季語「春一番」は壱岐うまれ

壱岐対馬つかず離れず冬の靄 (防潮堤の文字が目立つ) 壱岐では、郷ノ浦に宿をとった。早朝に漁港を散歩すると、快晴の玄界灘は水平線まで雲一つなく、素晴らしい深い海の色だった。句にしたような靄など全くない。 入り江の防潮堤に進むと、大きく書かれた…

一の宮巡詣記(66番) 壱岐の天手長男神社

天手長男神社 (壱岐) 所在地 郷ノ浦田中触字鉢形山 祭神 天忍穂耳尊、天手力男命、天鈿女命 参拝日 令和4年10月18日 男4人で、壱岐対馬を3泊4日で巡った。 博多港を出るとうねりは高かったが、ジェットホイルは約1時間で壱岐の芦辺に着船した。遣…

すすきの穂が出て

穂に出でて風におどろくススキかな ススキが美しい季節だ。 一つ一つの穂花もいいし、群生して風に波打つのもいい。古来日本人がこの姿を愛でてきたのも納得できる。しかも屋根をふくにも欠かせないものであればなおさらである。 枕草子64段は知る人も多い…

山芋が花鉢から採れた話

山芋の蔓枯れてあり掘りてみん とんでもないところから、山芋が見つかった。 鉢植えの蔓バラが最近あまり咲かないので、整理しようと思って鉢から抜くと根がびっしりと回っていた。ところがその一番下に太い白い根がとぐろを巻いている。変な根だなあ、と思…