2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧
一年の計忘れてはやも歳の暮 (今年の暦はもう薄っぺら ここから「暦果つ」とか「古暦」という季語がある) 早くも年の暮。 確か一年前に、今年やるべき目標を決意した記憶があるのだが、いつの間にかとんと忘れてしまっていた。それが何だったかさえも、お…
スペインのカタルーニャ州の独立騒動は、EUへの影響も懸念され大きな波紋が広がった。住民投票、独立宣言、州政府に対する国の締め付け、そして新たな選挙でも独立派が過半を占め、事態は混迷の様相だ。 最近、ソプラノ歌手のデ・ロス・アンヘレスのCD「Cata…
誰乗るやら地下鉄蓮根線を掘り出さむ 正月を前に、レンコン掘りがあちこちで見られる。この近くのレンコンは味がよいので大変な人気があり店頭に並んでもすぐに売れきれる。 それにしても、通りがかりに見るだけだが、あまり作業が進んでいるようには思えな…
山茶花や赤くこぼれて白もまた (赤い山茶花) 山茶花が盛りを超えて、季節は次第にツバキに移っていく。山茶花は冬の季語で、ツバキは春の季語となっている。まだまだこれから冬本番だけれど。 句の解説をするのは恥ずかしいが、碧梧桐の有名な句 赤い椿白…
なにごとか遺体哀れや波の花 ( 江戸時代の千石船 「白山丸」 全長23m : 佐渡の小木) 北朝鮮からの小さな船が、日本海で漁をし難破して日本に漂着している。 ニュースによれば、北朝鮮の木造船は毎年40~80件程度日本の海岸で発見されているが、今年は11…
武士(もののふ)の白を召したる障子かな (さて、今日はなんとかこの4枚を 残りあと丸1日は掛かりそう) 正月を前に、障子の貼り替えを始めた。 せまい庭に障子戸を並べて紙をはぎ桟を洗い、乾いたところで取り込んで紙を貼る。 毎年やる気でいるのだが、…
乙女らの眉寄せ行くやヒサカキの花 近くの学校のわきを通ると、何か臭い。 かすかに下水のような、質の悪い蠟のような(そんなものは知らないのだが)、要するに余りいい臭いではない。 もしかしたらヒサカキかな、と思ってのぞくと、案の定植え込みはヒサカ…