2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

アサギマダラの雨宿り

夏の胡蝶を隕(お)として黒き雲速し 新東名の高架橋のしたで、じっとしている蝶を見つけた。多分アサギマダラだろうと思う。 午後から雲行きが悪く時おり突風がふき、雨も横から吹きつけ始めた。そんな中、おそらく一時の雨宿り、というより避難のためこの…

孔雀サボテン異変

仙人掌の花の真中と凝視めあう 今年も孔雀サボテンが花を咲かせた。 だが、驚いたことに白い花である。 これまで10年近く、咲いたのは全てあでやかな紅赤色だったが、まさか白い花をつけるとは想像もしなかった。こういうことがあるのだろうか? 園芸種で多…

白いノアザミ?-2

先日、白いノアザミのことに触れ、花が咲かないし遺伝しないようだと書いたが、 http://blogs.yahoo.co.jp/geru_shi_m001/65488587.html そのご異変が起こった。 実は、シロバナの2代目に、白い花が咲いたのだ。株は次々に普通の紫の花を咲かせたが、8つ目…

コバンソウ2種を(イネ科)

小判草ままごとの御金(かね)にもならぬに 小判草とは、なかなか面白い名前をつけたもので、ただちに納得してしまう。一茶がこの草を知っていたら果たしてどんな句をつくっただろうかと思うのも愉快だ。ただし小判を知らない今の子供らにはよくわからないだ…

白いノアザミ?

野薊は眼に紫のシミである いま堤防は一面のノアザミ。眼に痛いほどの紫である。 去年、花が紫ではなく白い変種をみつけて、その種を持ち帰った。鉢にまいておいて今年の花を待ったのだが・・・。 花は咲いてくれたが、白くはならなかった。幾分かは白みがあ…

両面宿儺(リョウメンスクナ)-2

遠雷や飛騨の宿儺(すくな)は顔二つ それにしても、両面で4本の手足とはどんな人だったのか。 と思っていたら、先日テレビでアビーとフリトニーの姉妹の報道を眼にした。アメリカに実在している姉妹で首から下が癒着している奇形である。ベトナムのベトち…

両面宿儺(りょうめんすくな)-1

行く春も睡りしままの仏かな (千光寺円空仏寺宝館) 両面宿儺の像をみに高山の千光寺を訪ねた。円空の傑作のひとつである。寺は高山市街から10キロほどの山の中。円空が和尚と気があって長らく滞在した寺だという。 像は高さ1mに欠けるくらいだろうか。鉈…

庭のユキノシタ(ユキノシタ科)

花びらの不揃い愛しゆきのした 勝手に増えて勝手に咲いている。 春先にはいい葉っぱは摘まれてテンプラになる。あまり増えると無造作に引き抜かれる。 けれど花はなかなか棄てがたい。あまり威張りもせずにあちこちに花茎を立てて、子供らの工作でつくったモ…

円空さんのおびんずる

畑を打つ手垢に輝(ひか)るやお鬢頭盧(おびんずる) 円空仏を高山の千光寺に訪ねた。千光寺は円空ゆかりの寺である。 入館料500円を払って寺宝館に入ると、写真も駄目だとのこと。岐阜羽島の中観音堂とはえらい違いだと思いながら、それでもお目当ての「両…