アサギマダラの雨宿り

夏の胡蝶を隕(お)として黒き雲速し  
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新東名の高架橋のしたで、じっとしている蝶を見つけた。多分アサギマダラだろうと思う。
午後から雲行きが悪く時おり突風がふき、雨も横から吹きつけ始めた。そんな中、おそらく一時の雨宿り、というより避難のためこの頑強な橋の下に来たのだろうと思われた。
私がカメラを近づけても彼はじっとして動かなかった。幼蝶のようで、疲れきっていたのかもしれない。また帰り道にのぞいてみると、変わらぬ姿でじっとしたままだった。何を考えているのだろう。
アサギマダラは、台湾や中国本などへ2千キロもの渡りをすることはよくしられているが、日本の暖地では幼虫で越冬するらしい。今時分見られるのはその羽化した成虫で、これから繁殖のために高地や北に向かい、その子孫たちがまた南下してくるようだ。
ここで休んでいる個体は、これから富士山麓や信州の高地に向かう途中かもしれない。それにしても1人できつい長旅だ。

家の裏にフジバカマを植えているが、今年は成長が悪い。なんとか上空から見つけて落下してきて、しばらくでも遊んでいってもらいたいものだ。