花にも空にも飛ぶもの賑やか

花馬酔木(はなあしび)メジロ隠してくすくすと
イメージ 2


風もないのにアシビの花が揺れていたら、たいていメジロヒヨドリの仕業だ。メジロは花のおちょぼ口の一つひとつにくちばしを差し込んで蜜を吸っている。人の気配に気づかぬほど真剣に吸い回っている。頑張って一体どれほどのカロリーが取れるのだろうか。そのアシビも満開を過ぎて色があせ始めた。
その隣の椿の玉之浦の花は、ただでさえ神経質な花だが、ことごとくヒヨにかじられてまともに開いたものがない。ヒヨには困ってしまう。
先日も書いた安倍川沿いの「河津桜」も、早くも満開が過ぎて葉が混じり始め、遠目にもはっきり色が変わってしまった。しかし先日近寄ってみたら、なんとも小鳥の声がにぎやかで、特にヒヨの声が騒がしく、春の賑わいをかんじさせてくれた。
河原には越冬ツバメの飛び交う姿もよく見られるようになっている。

アシビにまといつくメジロを見ながら日向ぼっこをしていたら、蝶が一羽鋭く飛んできて、私の直ぐ傍に留まり、じっと動かず太陽の熱を吸いこんでいた。アカタテハだろうか?私には良くわからないが、冬を成虫で越す仲間たちだ。
イメージ 1

また新しい春が始まろうとしている。

麗しき春の七曜またはじまる(山口誓子