薹(とう)が立って何が悪い

薹(とう)立てて野菜も草だと威張りだし
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庭のプランターの何か野菜も薹を立てた
あちこちの畑で、霜にやられてつぶれた白菜から、立派な花茎が立っていた。
いわゆる「薹が立」っていた。
「薹が立」つというと、マイナスイメージがあるが、生き物にとっては全く逆で、こんな誇らしい嬉しいことはないのだろう。野菜も同じであって、「薹が立」つと姿印象が一変してしまう。人間様もご同様で、薹が立っているほうが格好がいいのだから、気にされている方は考え直したほうがいい。
あたりまえだが、白菜も薹を立てて花を咲かす。キャベツも小松菜もチンゲンサイシュンギクも、立派に花を咲かせる。
信濃では雪解けしばらくすると、取り残された野沢菜が、あちこちで大きな茎を伸ばし放題伸ばして、大きな花をつけた。大根も咲いた。
そしてこれもあれもナノハナと呼ばれた。遠い私の記憶の中で、今も黄色い世界に花アブやハエやハチが群れ飛んでいる。