2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

カサブランカ(ゆり)随想(New野の花365日)

春に植えたカサブランカが大きな花をつけた。カサブランカとは、白い家の意味のスペイン語だそうだ。名前のとおりの白い花を2株で4つ咲かせ、狭い庭を我が物顔で見回している。朝夕に香りはするが、咽るほどの強さではない。 大きな花弁をしっかり横に保っ…

ギンミズヒキは小さな嫁御(タデ科:New野の花365日)

ギンミズヒキが、小さい花をつけている。1mmほどの大きさしかない。 春の山路を歩いたときに、葉にずいぶんと濃い模様のあるタデをみつけ、なにとは知らず一株いただいて庭の隅に植えておいたもの。ギンミズヒキだったのだ。 ミズヒキはガクが赤紅色をし…

ヒメヤブラン、オオフタバムグラ(New野の花365日)

堤防を散歩していて、見つけた野草。 句は、傍から見れば自分もそのひとりかと思うと、夏の河原にそぞろ秋風を感じてしまう。 行き交うは老骨ばかりの河原風 ヒメヤブラン (ユリ科) 堤防の斜面にたくさん生えていたが、草刈のあとらしく葉がみな切られてし…

冷えトマト(New野の花365日)

先日、台風8号が来るというので熟れたトマトを採りこんだ。風でゆすられると、みんな落ちてしまうだろうと警戒したのだが、幸いに私の地域は風も雨も激しくなかった。 といっても、たかがミニトマトを4株ほど植えてあるだけで、このごろ毎朝10~20粒ほ…

記憶のホオズキは(ナス科:New野の花365日)

太平洋戦争の末期、私の両親は尼崎から郷里の奥信濃に疎開し無一物の生活を始めた。この中で長女は腸チフスで亡くなっている。 集落の背後に100mほどの小山があって、上ると大きなため池があり、父母はその池縁の荒地を村から借りて開墾し、サツマイモやト…

オトコエシの暁(オミナエシ科:New野の花365日)

庭のオトコエシが、今年は5株ほど立ち上がってきて、今満開になっている。一昨年は移植して初めて一茎咲いたが、昨年はロゼット状のままで立ってこなかった。隔年に咲くというわけではないだろうから、来年はどうなるだろうか? この花は、オミナエシのよう…

ブドウに袋を掛ける

ブラジルがドイツに1:7で惨敗。台風8号が沖縄を襲来中。今日は32度まであがるという。 私は、毎年恒例のブドウの袋かけ。ブドウは日に日に大きく膨らんできて、緑の玉をギンギンに漲らせ、一途な青い炎のようだ。前歯でかむと、薬品のような酸が舌を侵す…

野の花2種(New野の花365日)

アキノタムラソウ 漢字で書けば「秋の田村草」だが、田村は何を意味するか不明。ただしナツノタムラソウもあり、たんなるタムラソウもあるというが私は見ていない。 初夏から咲き始めて秋口まで長期にわたって咲いている。図鑑では秋の花だ。 山の草地などで…

ギボウシ咲けども(ユリ科:New野の花365日)

庭のギボウシは、オオバギボウシというのが本名だと思われる。葉に斑が入っているのでフイリオオバギボウシとでもいうのか。この仲間は細かな区分がされていて同定が面倒だ。 山でもよくみるし庭にも植えられポピュラーなのだが、万葉集をはじめ古典にも登場…

装飾古墳の郷から(シリ-ズ風景の中へ24)

狗尾草(エノコロ)は匿うつもりか円古墳 (山鹿町:オブサン古墳 西南戦争の弾跡が石室の石に残されている。 よく手入れされていて感心する。) 引き続き、熊本県の八女、菊池あたりを歩いている。 大和王権の新羅征討を妨害した筑紫の国造、磐井は1年半の抗…