2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

クリスマスローズの正体は

ほくそ笑むクリスマスローズはうつむきて 花は下を向いているものが多かったが、最近は改良が進んで顔を上げてきた。うつむき、などと気弱な表現をしたが、結構したたかにあちこちから芽を出してくる。 私は以前からこの花に、信用がおけない感じをぬぐい得…

大塚国際美術館とコピーとベンヤミンのこと

*今日のブログは、あれこれ妄想した個人的なメモの色合いの濃いものであり、読むに耐えなく、かつ時間の無駄になるので、アクセスされた方には申し訳ありませんが、そのままお帰りになることをお薦めします。 大塚国際美術館を訪れてすでに2月ほど経つが、…

ムサシアブミのロケット発射(サトイモ科)

角ぐむや命ロケット発射前 鉢のムサシアブミが、何を勘違いしたのか今年はもう葉を広げてきた。 庭で角のような芽を10cmほどに伸ばし始めたので、少し早すぎるなと危ぶみ室内に取り込んだのだが、その後も見る見る伸び上がって18cmに届いてきた。 で、…

神の「沈黙 Silence」

冬晴れや梢の先に答えなし 何か気になったので、マーティン・スコセッシ監督の映画「沈黙」をみた。遠藤周作の昭和41年の小説だから、もう半世紀前の作品の映画化ということになる。しかもアメリカ人の監督。なぜ今なんだろうなあと思いながら。 あらすじ…

リュウキンカ 火をつけたよう

リュウキンカ野に春の陽を点火する 庭の鉢植えのリュウキンカがもう満開を迎えた。この花は高原の湿原などではよくミズバショウと一緒に咲き、ピカピカした黄金色の花弁は昔の一年生の金ボタンのようである。この花が咲いていると風景が明るく感じられる。 …

ダルマさんはどこから来たのか

ダルマ市眼玉なき顔てんやわんや 張り子ゆえ中即是空の達磨かな だるま市は新年に全国各地で開かれるが、富士市今井の妙法寺の毘沙門天大祭に開かれるだるま市は、高崎の達磨寺、調布市の深大寺とあわせて日本三大だるま市といわれているそうだ。実はこれが…

冬の野菜たちよ

葱剥けば眠れる蛇の白さかな (もう半分は食べてしまった。) 趣味で畑をやっている友人が、土のついたままの野菜をどっさり持ってきてくれた。 下仁田ネギ、ほうれん草、キャベツ、メキャベツ、抜き菜、赤目、赤目でない芋。 冬の野菜は、うまい。本当に甘…

節分草が咲いた

セツブンソウおずおずと地の使者来たる 不思議なほど、ぴったりと節分に暦をあわせて花が来た。その律義さにつくづく感心する。 つぼみは数日ためらったようにしていたが、日差を浴びてやっと開いた。慎重である。 花弁のように見えるのは、実はガクであって…

ネーブルのおへそ

ネーブルや一つひとつのへその顔 知人からネーブルひと箱が送られてきた。箱いっぱいのだいだい色を見ていると心が高揚してくる。 ネーブルは本名ネーブルオレンジだが、ネーブルとは navel で、臍の意味だという。 へー?そう。 なるほど、いい名をつけた。…

2月の土から芽が

吹く風や二月の空に歌興る (花屋さん) 明るい色の花が欲しくなって、花屋で2鉢3鉢買ってくる。デージーは赤と白の苗を日当たりもいい所に植え込んだ。 日射しも風も春の予感に溢れていて、庭仕事をしていると口笛が出る。 よく見ると、もういろんな草が…