節分草が咲いた

セツブンソウおずおずと地の使者来たる

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不思議なほど、ぴったりと節分に暦をあわせて花が来た。その律義さにつくづく感心する。
つぼみは数日ためらったようにしていたが、日差を浴びてやっと開いた。慎重である。

花弁のように見えるのは、実はガクであって、花弁はどこにあるかというと、紫色の雌しべの周辺に点々としている黄色いものがそうだという。花弁が変化して蜜腺になってしまった。どういう事情があったのか知る由もない。

スプリング・エフェネラルではあるが、明るいというより、少し神経質な病的な雰囲気がある。

石灰岩地帯の礫地を好むらしく、自生地は限られている。わたしは山梨の早川町は赤沢の宿、新城市の石雲寺の2ヶ所で見たことがあるだけである。とくに東栄町の神楽を徹夜で見た翌朝、石雲寺を訪れてその群生を目にした時の感激は忘れられない。