2024-01-01から1年間の記事一覧

青葡萄ジャムに挑戦

袋掛けてブドウの若気を眠らせる デラウエァの袋かけをはじめた。今年は遅い。 ブドウは軒の日影用に植えた1株だが、成り年なのか立派な房が多い。暑いし肩が痛むから毎日10から20房くらいずつののんびりしたペース。 この暑さでは、袋かけするとかえって蒸…

ヤマユリおよび狭井神社(大和)のこと

杣道や頭上に香るミヤマユリ 山道を走っていたら、白く大きいヤマユリがあちこちに見られた。花が重いのでみな傾いて斜面から乗り出すように咲いている。いまはヤマユリの最盛期のようで、目の保養になった。 それにしても豪華な花で、草花としては最大のも…

静岡 39.3度

何もかも一時休戦この暑さ 静岡市は高温でてんやわんや。 38度になるぞ、と予報が出てびくびくしていたが、それどころではない。7月4日に39.3度という信じられない高温になった。観測史上初の気温である。 当地は海も近く気候が穏やかで知られているが、この…

タイトゴメ・マンネングサ(ベンケイソウ科の2種)

草茂る孤老は鎌を買いたれど (コモチマンネングサ) ある時から庭に侵入してきて以来、取っても取ってもなくならない。引っ張れば根から簡単に抜けるのだが、抜いて置いても枯れてこないどころかそこから成長している。万年草というのはそんなしぶとさから…

バルトークの「対の遊び」

異邦人のお道化た曲や夏の雲 (清水マリナート大ホール) 久しぶりに生のオーケストラを聴く機会があった。 当日の演目で私の注目は、バルトークの「管弦楽のための協奏曲」。好きな曲の一つだ。若いころは彼の弦楽四重奏第4番、3番など無調の尖った破壊的…

カボチャのつるぼけ

蔓ぼけやカボチャ健気に嫁さがし (花の付け根に、ふくらみがない) またカボチャのことだが・・・。 花がよく咲いている。すこし茶色を含んだ黄色で生き生きとして、見ているだけで元気をもらえそうな花なのだが・・・、どうもおかしい、と気づいた。実にな…

三保の松原の野草たち

花茨きのふもけふも富士見えず ふらっと、三保海岸へ行って砂浜や松原を歩いてきた。 蒸し暑い日曜日。人出が多いだろうな、駐車場は大丈夫だろうか心配したが予想に反して適度な人出。みなさん大きな羽衣の松の林を通って、潮風を受けながら、さあ富士山は…

庭のカボチャの花は早起きだ

早起きは昼寝も早し花カボチャ (朝4時、開花前) カボチャの花が毎日咲いている。 花は一日花なのか、概ね午前中をピークにして以降花はしぼんでいく。翌日は咲かないのか確認していない。(確認しました。翌日はもう萎びて開けません) この花はなかなかい…

オウチ 楝・樗(栴檀)の花ちる

楝散る長き老後の幸不幸 散歩の林道のコースの途中に、オウチの花が咲いている。樹全体が薄紫色にぼんやりと霞がかかっているように見えて、近くに来ると花だと気がつく。この時季白い花が多い中で、独特の風情がある。特に小雨の時などはいい感じなのだ。 …

「あさいち」=能登朝市の絵本

「あさいち」という輪島の朝市を描いた絵本を図書館から借りた。 地震と大火災で朝市が壊滅したニュース映像に衝撃をうけ、気に留めていたおりに、福音館書店が能登の復興のために絵本を復刊したということを知ったからだ。販売の利益は赤十字に寄付するとい…

黒い毛虫・芋虫

毛虫這う窓の桟からカーテンへ 毎年きまってアマドコロの葉に黒い芋虫が湧く。被害は少ないので、あえて除らずにそのままにしている。彼らがどういう成虫になるのか、あまり関心も持たずにいたが、今回ふと気になって調べてみると、どうやらヒゲナガクロハバ…

思親山(1031m)を訪れる

誰彼も頭上に風ある五月かな (暗くて狭い林道を抜けると、突然富士山が現れる 佐野峠から) 山梨県の南部にある思親山(1031m)をE君と訪ねた。20年ほど前に登って以来、私にとっては3度目になる。 思親山という変わった名前は、日蓮聖人が身延山で修行中…

アワフキの正体みたり

颯爽と虫に喰われる若葉かな 堤防を歩いていると、伸び始めた草の茎に、泡がついているのを見つけた。見たら周囲の草一面が泡だらけだ。これまでも何度か見てはいたが、こんなにたくさんの泡が一度に見られたのは初めてで、壮観だった。 これはアワフキムシ…

クマガイソウをみにいく

閑けさやクマガイソウに風もなし クマガイソウが咲いている、という新聞記事を読んで友人と見に出かけた。図鑑でみるクマガイソウの派手な姿を実際に見るとこができると思うと、向かう車中からワクワクした気分になる。 件の場所は、静岡県掛川市倉真で人里…

「キリシタン音楽入門」のさわりと筝曲「六段」の秘密

満開のさくら写メール亡き人へ 桜が、8日に静岡で満開宣言があった。80%以上が咲いていることが確認されたのだという。なるほどね、それが満開の定義ですか、知りませんでした。 この4月から、FMの6時にまた古楽の番組が再開された。確か2年ほど朝5時…

静岡浅間神社の降り祭を見る

ヤマザクラまず警蹕(けいひつ)が神降し 4月に入ると、静岡市では静岡祭りが催されて家康行列や夜桜乱舞などで賑わう。静岡浅間神社では、廿日会祭が斎行され、伝統的な稚児舞や稚児行列などが街を練り歩く。春の到来を桜とともに祝う明るい季節だ。 ちょ…

ヒトリシズカが来た

起きるよりヒトリシズカを幾たびも ヒトリシズカがようやく咲き始めた。「造化の妙」についついみとれてしまう。 はじめは赤黒い太いマッチ棒のような茎が慎重にかおをのぞかせて、よく見るとその先はこれから開いていく葉であって、中に白いものがちょっと…

寒戻り・料峭

突然の一平 解雇寒戻る 驚きのニュースだった。大谷が無辜の天才野球少年に思えるだけに、こうした「俗世間」が彼を襲うのは、なんとも寒々しく、自分にも忸怩とした気持ちがよぎる。 さておき、 あの暖かさが一変して、強い寒気が来た。この寒の戻りを俳句…

花の種を蒔こう

これ以上蒔く隙はなし花の種 悪い癖なのだが、花が終わると、ちょっと種を取って紙に包み、その辺に置いておく。しっかり記録しておかないので、そのうちに何時採ったのか、何の種なのかわからなくなる。 ・・・そんな種を、今日は頑張って種まきポットにま…

芽吹き 3様

ふくぶくと吹いて膨れろ草芽ぶけ 3月の光はやっぱり強くて暖かい。 この日射しをうけて、草の芽たちもどんどん膨らんで土から顔を出してくる。 これはヤブレガサ。もう少し経てば名前のとおりの姿をした葉を開いてくる。まだ傘をたたんだ状態だが、いかにも…

「震洋」特攻艇の格納庫跡を訪ねる(清水の三保)

草枯れて戦跡埋ずむ三保の浜 (一番目立ち大きい格納庫) 清水の三保は羽衣の松、白砂清松と富士山の景観で親しまれ世界遺産となっている。だが、ここに80年前の戦争遺跡が残されていることは、私も知らなかった。 先日、ふと目にした児童用の静岡市の歴史の…

ツバキ「玉之浦」の子ども

赤白に競ひて散りぼふ椿かな (今年の花はまだ来ないので、2年前のもの) 「玉之浦」という椿は、紅色の花弁に白い縁取りが鮮やかな美しい花で、かつては好事家垂涎の的だったらしい。我が家の庭にも一本あり、園芸花木には興味のない私でさえ、花の時季に…

光岳小屋・・・想いだすこと

ラジオをかけたら、最近新たに光岳小屋の管理者になったという女性がゲスト出演していて、色々な話をされていた。40年ぶりに管理者が交代し運営形態も変わったと報じている。若々しい大変明るい女性で、開業を11月まで延長したり、ランチを提供するというよ…

水鳥の幾種かを

水鳥は哀しくもなし波のまま 近くの沼のぐるりを歩いた。ゆっくりで小一時間はかかった。この時季は野鳥がたくさん見られる。けれど残念ながら私は鳥には全く目が利かない。 白鳥くらいは分かるが、コハクチョウかオオハクチョウかは、よく分かっていない。 …

桜とピンクのマラソンランナー

寒村に緋寒桜や長屋門 大阪女子マラソンで前田穂南さんが、2時間18分59秒で走り日本記録を更新した。野口みずきさんの記録を塗り替えるのは19年ぶりだという。世界レベルにはまだまだ差があるが、驚異的な速さと持久力だ。 テレビ放映では音がよく伝わって…

南天といえばヒヨドリ

鵯(ひよ)の口 南天の実の赤々と ここ数日、庭の南天にヒヨドリが来て赤い実をついばんでいく。5,6羽でくると賑やかというよりピーピーとうるさいこと甚だしい。枝は細いが揺れながら上手に止って1個、2個と啄む。小さい鳥は一つ啄むと飛び立っていく…

春が隣りまで

梅の香やほのかに寒肥も混りたる 近くの日当たりのよい山すその梅が、もう満開と言っていほど咲き誇っている。春がもう近くまで来ているようで、今日も「春隣り」という季語を実感させてくれる陽気。 寒とはいえ今年は暖冬で、ここ静岡は(私の家では)まだ…

世界遺産 三保の松原と御穂神社初詣

初富士や駿河に寄する波の花 (三保の浜から暮れ近き富士山) 初詣は元日の午後、清水三保の御穂神社に詣でた。 言うまでもないが三保の松原と富士山の景勝は世界遺産。浜には初日の出を見ようと多くの人が集まってくる。車は大渋滞する。私が訪れたのは午後…