2024-01-01から1年間の記事一覧
閑けさやクマガイソウに風もなし クマガイソウが咲いている、という新聞記事を読んで友人と見に出かけた。図鑑でみるクマガイソウの派手な姿を実際に見るとこができると思うと、向かう車中からワクワクした気分になる。 件の場所は、静岡県掛川市倉真で人里…
満開のさくら写メール亡き人へ 桜が、8日に静岡で満開宣言があった。80%以上が咲いていることが確認されたのだという。なるほどね、それが満開の定義ですか、知りませんでした。 この4月から、FMの6時にまた古楽の番組が再開された。確か2年ほど朝5時…
ヤマザクラまず警蹕(けいひつ)が神降し 4月に入ると、静岡市では静岡祭りが催されて家康行列や夜桜乱舞などで賑わう。静岡浅間神社では、廿日会祭が斎行され、伝統的な稚児舞や稚児行列などが街を練り歩く。春の到来を桜とともに祝う明るい季節だ。 ちょ…
起きるよりヒトリシズカを幾たびも ヒトリシズカがようやく咲き始めた。「造化の妙」についついみとれてしまう。 はじめは赤黒い太いマッチ棒のような茎が慎重にかおをのぞかせて、よく見るとその先はこれから開いていく葉であって、中に白いものがちょっと…
突然の一平 解雇寒戻る 驚きのニュースだった。大谷が無辜の天才野球少年に思えるだけに、こうした「俗世間」が彼を襲うのは、なんとも寒々しく、自分にも忸怩とした気持ちがよぎる。 さておき、 あの暖かさが一変して、強い寒気が来た。この寒の戻りを俳句…
これ以上蒔く隙はなし花の種 悪い癖なのだが、花が終わると、ちょっと種を取って紙に包み、その辺に置いておく。しっかり記録しておかないので、そのうちに何時採ったのか、何の種なのかわからなくなる。 ・・・そんな種を、今日は頑張って種まきポットにま…
ふくぶくと吹いて膨れろ草芽ぶけ 3月の光はやっぱり強くて暖かい。 この日射しをうけて、草の芽たちもどんどん膨らんで土から顔を出してくる。 これはヤブレガサ。もう少し経てば名前のとおりの姿をした葉を開いてくる。まだ傘をたたんだ状態だが、いかにも…
草枯れて戦跡埋ずむ三保の浜 (一番目立ち大きい格納庫) 清水の三保は羽衣の松、白砂清松と富士山の景観で親しまれ世界遺産となっている。だが、ここに80年前の戦争遺跡が残されていることは、私も知らなかった。 先日、ふと目にした児童用の静岡市の歴史の…
赤白に競ひて散りぼふ椿かな (今年の花はまだ来ないので、2年前のもの) 「玉之浦」という椿は、紅色の花弁に白い縁取りが鮮やかな美しい花で、かつては好事家垂涎の的だったらしい。我が家の庭にも一本あり、園芸花木には興味のない私でさえ、花の時季に…
ラジオをかけたら、最近新たに光岳小屋の管理者になったという女性がゲスト出演していて、色々な話をされていた。40年ぶりに管理者が交代し運営形態も変わったと報じている。若々しい大変明るい女性で、開業を11月まで延長したり、ランチを提供するというよ…
水鳥は哀しくもなし波のまま 近くの沼のぐるりを歩いた。ゆっくりで小一時間はかかった。この時季は野鳥がたくさん見られる。けれど残念ながら私は鳥には全く目が利かない。 白鳥くらいは分かるが、コハクチョウかオオハクチョウかは、よく分かっていない。 …
寒村に緋寒桜や長屋門 大阪女子マラソンで前田穂南さんが、2時間18分59秒で走り日本記録を更新した。野口みずきさんの記録を塗り替えるのは19年ぶりだという。世界レベルにはまだまだ差があるが、驚異的な速さと持久力だ。 テレビ放映では音がよく伝わって…
鵯(ひよ)の口 南天の実の赤々と ここ数日、庭の南天にヒヨドリが来て赤い実をついばんでいく。5,6羽でくると賑やかというよりピーピーとうるさいこと甚だしい。枝は細いが揺れながら上手に止って1個、2個と啄む。小さい鳥は一つ啄むと飛び立っていく…
梅の香やほのかに寒肥も混りたる 近くの日当たりのよい山すその梅が、もう満開と言っていほど咲き誇っている。春がもう近くまで来ているようで、今日も「春隣り」という季語を実感させてくれる陽気。 寒とはいえ今年は暖冬で、ここ静岡は(私の家では)まだ…
初富士や駿河に寄する波の花 (三保の浜から暮れ近き富士山) 初詣は元日の午後、清水三保の御穂神社に詣でた。 言うまでもないが三保の松原と富士山の景勝は世界遺産。浜には初日の出を見ようと多くの人が集まってくる。車は大渋滞する。私が訪れたのは午後…