2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「山猫軒」と遠野物語

遠野から花巻に出て宮沢賢治記念館を訪れると「山猫軒」の看板が目についたのでそこでカツ丼を食べた。 「山猫軒」は、言うまでもなく「注文の多い料理店」の店名で、東京から来た太った若いハンターが、危うく山猫の料理にされそうになる童話の舞台である。…

山形にアマゾン?

思わせぶりなタイトルだが、鶴岡市街地に「アマゾン民族館」、さらに少し山に入って国道112号月山道の駅に「アマゾン自然館」がある。いずれも館長をされている山口吉彦さんのコレクションを基に開設したものだという。山口さんは40年ほどアマゾンに住…

地底の森ミュージアム(仙台市富沢遺跡)

仙台市の長町に世界に例を見ない珍しい施設があるので、旅の途中で時間を割いた。水田の地下5mから発掘された2万年前の氷河期の森を、そのまま保存・公開している、「地底の森ミュージアム」がそれ。平均気温は今より7,8度低い時代で、出土した樹木は…

「奇跡の一本松」モニュメント

東北の津波被災地を、2年経って漸く訪れることができた。 仙台市の荒浜、塩釜港、気仙沼港、陸前高田市と、マイカーで被災地を巡った。沿岸部は廃墟跡とトラックの喧騒、土ぼこり、そして臭気。瓦礫は片付けられていたし、3年目にして田植えができたという…

草木塔

東北の遅い春を走っていたら、山形県の置賜地方で「草木塔」という小さな案内が目に入った。おや?と思いながらやり過ごしたのだが、田沢道の駅に着くと大きな草木塔が建てられていて、初めてどんなものなのかを知って驚いた。 「山川草木悉皆成仏」の心から…

フタリシズカ:センリョウ科(New野の花365日)

フタリシズカが咲き始めた。余り葉振りが良くないがご勘弁。 ヒトリシズカとは大分印象が異なる。ヒトリシズカの繊細なつくりはないが、愛着が湧く造作である。花穂についている白い粒は幅の広いオシベが背を向けているもので、内側に葯がある。いわば男性が…