#生物学

ホタルカズラ 草むらに深海の色 (ムラサキ科)

草むらに蛍蔓や海の碧 (もっと深い青だがうまく色が出ない) 庭にはい回っているホタルカズラが、花をつけた。 花は、深い鮮やかなマリンブルーで、一目見ると釘付けになるほどだ。咲き始めは淡い紫色に近いが、数日たつと徐々に青みを増して、写真のように…

早春の山の花たち

ぷつぷつと面皰(にきび)が痒し木の芽時 (キブシ) 先日700mほどの近くの山、高山市民の森(静岡市)に登った。といっても駐車場に車を停めて、そこから登るのは高低差100mほど。 早春の木々や草花の芽吹きを見に行くのが目的だったが、風は冷たく、草木…

カンアオイ 枯葉にひっそり

山城の空濠深しカンアオイ 里山をウォーキングしていて、「アオイ」を目にしたので、記しておきたい。私はあまり目にすることがない野草である。 ひとつは藤枝市岡部町、一つは静岡市の丸子の山中であった。この二つが同種なのか、何という名前なのか、私に…

玉之浦(ツバキ)と遣唐使のつながり?

風にあらずメジロ啄む花ツバキ 庭のツバキが、今年はこの十年でなかったほどたくさん花をつけた。5年ほど前は、ひとつもつけなかったのだが、どういう事情があるのだろう。 これは玉の浦という人気のある品種。花弁は赤だがその縁が白く彩られていて目を奪…

マンサクにコロナ

マンサクのころなり郷を出で立ちぬ 新型コロナウィルスが感染拡大。政府はバタバタと休校を要請、野球もサッカーも自粛。株は下がり、裁判員裁判も延期。マスクがない。 冒頭の俳句は、コロナをよみ込んで、遊んだもの。 (湯殿山への道で) さて、マンサク…

モグラの穴に驚く!

春の野や土竜(もぐら)は眠くやわらかく 公園の芝生にモグラのトンネルがよく見えていた。音と臭いでミミズを追って捕まえ、さばいて泥を出して食べるのだという。本当かな。 我が家の北側にも棲んでいて、たまに穴をつぶしたりするのだが、ネズミに比べて…

葉ボタンも薹が立つまで

葉牡丹や薹立ち咲くまで見とどけむ 正月用に毎年、葉ボタンを寄せ植えにするのだが、今回は矮小の寄植え鉢を買ってきて間に合わせてしまった。小さいけれど玄関わきに置くと、幾分は華やいだ演出になる。 この葉ボタン、もともとキャベツと同じものだという…

暖冬大寒

大寒の地の底を打つ鼓動かな (早々とリュウキンカが咲いた。雪山では4,5月頃咲く花だ。) 暖冬で、雪国に雪がない。クマは冬眠しない。ヒマワリが咲き始める。 困ったものだ。 という以上に自然の微妙で複雑なバランスが壊れると、いろいろ問題が起きて…

カラスウリの実と花は

カラスウリ「たまご」と言いて小さき掌 この時期、裏山を歩くと藪にカラスウリが見つかって楽しい。その赤といい、その丸い形といいいかにも何かを訴えているようだ。たぶん種の拡散のため鳥に啄んでほしいのだろう。 人間様もついつい枝を引いて取り、しば…

ラグビーとアザミいろいろ

風神も避けて通るやフジアザミ 9月の半ばに友人たちと富士山麓を歩いて「フジアザミ」をたくさん見かけた。大きくて棘も鋭く粗野な印象。 下の写真は「トネアザミ」に近いかなあと思われるが、アザミは種類が多いので、品種を同定するのが難しいので、自信が…

ヤブマメとアイヌ文化

藪豆の組み敷いて芒開かざる やぶやぶしたところを注意してみると、背の高い草や木に絡んでいる。スラっとした姿で、ちょっと上品な感じがする。花の紫色の印象かもしれない。 図鑑では、この花は「形の異なる3種類の花をつける写真のような開放花と、花が…

蜘蛛を殺してゴキブリ増える

地球儀を乗っ取りゴキブリ黒光り 我が家は、いつになく今年はゴキブリと大蜘蛛が多い。 古い家だから隙間だらけなのだが、それでも例年ならゴキブリはせいぜい2,3匹を見つける程度。今年はもう10匹を超えている。ゴキジェット(殺虫スプレイ)も買い足し…

セイヨウヒキヨモギだった(ゴマノハグサ科:New野の花365日)

静岡市の郊外、あさはた沼をうろうろ歩いていたら、道脇に2株だけ、見かけない黄色の花が目に入ってきた。ゴマノハグサ科のようだが、私の手持ちの図鑑などでは同定できない。ネットで検索してようやく 「セイヨウヒキヨモギ」 という名前にたどりついた。 …

この花は?フクオウソウ(キク科:New野の花365日)

山の土に混じって一緒についてきた雑草があって、 「なんだろう?多分地味な山の花だろう」と、半ば期待半ば無視していたのだが、2年目にしてやっと花が咲いた。想定どおり地味な花だが、決してこの手の地味さは嫌いではない。よくみていれば愛嬌もある。 …

いずれアヤメかカキツバタ?実は(アヤメ科:New野の花365日)

ほととぎす鳴くや五月のあやめぐさあやめも知らぬ恋もするかな(古今集:読人しらず) 庭に咲く写真の花は何なのか知らずにいたが、ふとその気になって色々調べてみた。一体アヤメなのか何なのか、これが意外に厄介だった。「いずれアヤメかカキツバタ」と言…

ミツバツチグリかな?(バラ科:New野の花365日)

春の丘に、花を探しに出かけた。 山桜がチラホラ咲き始め、キブシが咲き下がり、あちこちに赤っぽいのや薄い緑やらの木の芽が吹き出してきていて、歩いているだけで気持ちが高揚してくる。 写真は、ミツバツチグリかとふんだが、ヘビイチゴの仲間は似ていて…

チャボタイゲキだった(トウダイグサ科:New野の花365日)

高さがせいぜい2,30センチ。ひ弱なひょろひょろした感じだが、あちこちに芽生えてくる。 3年ほど前からの住民だが、誰だろう、いつか調べないとと思っていた雑草。実は持ち込んだナツトウダイが消えてしまって、その代理のように出てきたので、おかしい…

キリンソウ:ベンケイソウ科(New野の花365日)

麒麟草だとも黄輪草だともいわれるが、名の由来は不明。5月に山形県の海岸に一面に生えていてそこから我が家に移植した。 この春東北を走って、山形県の遊佐町吹浦海岸にある十六羅漢という名勝にたちよった。海岸の岩にたくさんの仏が彫られている。この羅…

唇の色フシグロセンノウ

「その赤させったら、よくよく15、6の娘の唇(くち)のようでごわすど」 信州の山里、鬼無里の人がフシグロセンノウをこう説明したという。 書き留めたのは宇都宮貞子さん。いわば植物の民俗を信州の各地から聞き書きした女性である。彼女は、草木ととも…

フタリシズカ:センリョウ科(New野の花365日)

フタリシズカが咲き始めた。余り葉振りが良くないがご勘弁。 ヒトリシズカとは大分印象が異なる。ヒトリシズカの繊細なつくりはないが、愛着が湧く造作である。花穂についている白い粒は幅の広いオシベが背を向けているもので、内側に葯がある。いわば男性が…

バイカウツギ:ユキノシタ科

梅に似ているから梅花の名があるが、花弁が4枚でバイカウツギ属。ウツギ属は花弁5枚でウメウツギという似た名のものある。バイカウツギは欧米に渡り北米産のバイカウツギ類などと交配されて多くの園芸品種が生まれた。これもその一つだろう。(「樹木」西…

ノアザミ:キク科(New野の花365日)

春の野に、鮮やかに紫を誇って咲く。今さかりである。 アザミは種類が多く、私の図鑑(山渓カラー名鑑「日本の野草」)でもアザミ属だけで29種掲載されていて区別するのは大変だ。しかし、春咲くのはこの「ノアザミ」だけらしいから間違いはないだろう。どう…

コバノタツナミ:シソ科(New野の花365日)

我が家の庭に群生する。花房を同じ方向に向けて一斉に咲くのでそれを波頭にみたてたもの。鋭い語感だね。せいぜい15センチほど。野草とは思えない品の良い薄紫で、この時期の楽しみ。 春の野に立浪草の紫の匂える君を立待ちかねつ(偽紫万葉集)