#静岡県

富士山のまぼろしの滝へ(付 伊奈神社)

雪解富士 山気降りくる沢の陰 (左下に向けて沢を水が落ちるとのこと:写真は河床だけ) 富士山の雪解け水が流れ下り、滝が出現する。5月頃の一時に現れる現象で、人呼んで「まぼろしの滝」。友人の誘いにのって出かけてみた。 場所は須走登山口(静岡県小…

安倍川粘土搗き唄(地元の民謡を)

寒声や野山の女神に届くまで (安倍川の河川工事 2020.12撮影) 静岡には民謡がないね、ちゃっきり節と農兵節くらいなものか、と人は言う。けれど、茶摘み歌も田植え歌も盆踊り歌もあったはずであるが、静岡はそれをうまく残し伝えなかっただけだ。 民謡クラ…

カワセミやその他の沼の鳥たち

翡翠(カワセミ)が秋の水面を貫通す 沼を歩いていて、翡翠を見かけた。じっと水面をのぞき込んでいる様は可愛いし、色もきれいなので、見つけるとやっぱりわくわくする。ときおり見つける所とは離れていたので、ちがう個体かもしれない。 俳句にしようとし…

「長雨蓄積型」の土砂崩れ

梅雨出水いま大雨雲の下に居る 熱海の伊豆山で土石流が発生した。 テレビで見ると、土石と言っても石の少ない泥流が沢に沿って流れ下った感じで、その速さと激しさに息をのんだ。一瞬に多くの人の命、生活が失われた。数年前の広島の災害を思い出す。まさに…

薩埵(さった)峠で枇杷を齧ったこと

枇杷熟れて薩埵(さった)の海や碧深み (薩埵(さった)峠:富士山は雲で見えない。眼下に東名がはしり、この崖の急斜面が枇杷やミカンの畑。恐ろしい場所で枇杷が育つ。) 枇杷の季節である。 枇杷は期間が短いので、気をつけていないと、あれ?もう終わり…

駿河七観音 平澤観音の御開帳に参拝

清水区の日本平北麓にある平沢観音では、7年に一度の御開帳があると聞いて出かけてきた。 2021年4月の11から17日の一週間、お堂を開いて秘仏の千手観音を披露している。先に訪れたのは冬だったので、あたりは冷え冷えしていたが今回は春の日差しに…

紫色の野草を4つ

野の花や清明の雨やわらかに ジュウニヒトエ(シソ科) 庭の隅にあったものが、ゆっくりだが着実に地保を固めて増えている。春に花茎を立て鈴なりに紫色の花をつける。その立ち上がった姿がいい。 ただし写真の花は、どうやら園芸種のアジュガで西洋ジュウニ…

キブシやダンコウバイなど春の山花

いつ知らず待つ花となる木五倍子(キブシ)かな (キブシ) 今年は桜が記録的に早い。ソメイヨシノだけでなく、山桜も早かった。2,3か所に見に行ったが、気のせいか今年は桜が特に美しいきがする。 山里などに、入りこむと人知れずいい桜が咲いていること…

駿河七観音を巡るー7 鉄舟寺(久能寺)

私の七観音巡りも7番目、鉄舟寺でいよいよ最後を迎える。 友人からの情報で、毎月16日に定期清掃している人たちがいて、その折に観音堂の内部が見られるというので出かけた。寺は日本平丘陵の東の端にあるが、観音堂は標高約50mの場所にあり、本堂脇から急…

啓蟄の日の芽ぶき

啓蟄や蚯蚓ぬくぬく土を喰う 今日は啓蟄。24節気の一つで、虫が穴から出てくるという意味だという。いよいよ賑やかになる。自然界は上手くできていて、虫たちは草の芽生えに合わせて姿を現す。そうして緑をバリバリ食って成長する。草もまた受粉などを虫に…

駿河七観音---久能山越道と日本平

平澤寺から久能山へのルートを、友人と歩いてみた。日本平ハイキングコースである。駿河七観音には古代中世の信仰の道があるはず、という当て推量をネタにして、これまで静岡郊外の低山をいろいろ歩いたのだが、その一つのつもりである。 (日本平山頂からの…

駿河七観音巡りー6 平澤寺 

(観音堂) 日本平丘陵の西斜面にたつ静岡県立美術館の南側の沢を上ると、標高約100mのところに平澤寺がある。この沢は、さらに上ると県が荒れた里山を整備したゆうきの森が広がっていて、家族連れの姿がいつも見られるのどかな場所である。 平澤寺を訪れた…

紅葉の朝霧高原を歩く

草紅葉富士を背負ってウォーキング 秋の一日、友人と2人で富士山の西麓に広がる朝霧高原を歩いた。麓という部落から田貫湖までの約7.5キロ、実歩行時間3時間。このルートは東海自然歩道にもなっていて、牧場の横の林を抜け、平和そうな長閑な集落をとおり、…

富士山とピンクのジェット機

秋の空ピンクのジェットでテイクオフ (FDAの小型のジェット機。カラフルな色の機がそろっている。 右奥にうっすらと富士山) 富士山静岡空港からは、名前の通り富士山がよく見える。展望で離発着を見ていると、ジェット機が白い富士山を横切って急上昇して…

小島陣屋跡を見にいく

鵙猛る古城虎口の石垣に (陣屋には珍しいという 枡形虎口(ますがたこぐち) 陣屋はこの上部にある。) ( 虎口とは小口とも書き入口のこと、枡形により進路が鍵の手のように屈曲している) 天気がいいのでぶらぶらと、小島陣屋跡を訪ねた。 清水区興津の海…

ムラサキシジミ?など、蝶いろいろ

音も無き木下闇や蝶の径 山道を歩いていたら、おや!何か鮮やかな紫色の小さいものがある。 蝶だった。 シジミ蝶のようだ。羽を展げたままじっとしている。あまり警戒心はない。それにしても鮮明な紫色で、しばしみとれてしまった。 だが、よく見るシジミチ…

これもランです (コクラン、ネジバナ)

晩冬に山歩きしていて沢の日影から採取してきた、変哲もない草。冬だが葉がしっかり付いていた。 何かランの一種だろうと思い、ジガバチソウとかスズムソウのような奇天烈な花を期待して待っていた。最近やっと花をつけ、結果は「コクラン」という地味なもの…

聖一国師の峠道・・・ティーロードを歩く

(奥の山並みが今回越えた尾根筋。中央の突き出たのが突先山1022mになる、釜石峠は右端あたり) ティーロードなどというハイキングコースの紹介があったので、E君S君と3人で5月の末に歩いてみた。 コースは静岡市の山間部、藁科川上流の栃沢から足久保川上…

駿河七観音巡り-5 建穂寺(たきょうじ)

実は、現在この寺は現存しない。そして長い間市民から忘れさられていた。 時おり話題に上るのは、静岡市最大の春の祭り浅間神社廿日会祭に、この寺が稚児舞を奉納する折くらいだろう。これは江戸時代より前から連綿と伝えられてきた伝統芸能だということで、…

日本坂峠を歩く・・・古代の東海道?

今回は友人と静岡の平野を西に区切る山塊の尾根を歩いた。 低山だが急峻なこの山塊は、東海道の難所であり時代によって山を越えるルートが変わっていて、その変遷を知るのも面白い。現在は国道一号がトンネルで通過するが明治のトンネルも立派に残っている。…

どんど焼きの炎に

焼け残りダルマの眼にらむどんど焼き どんど焼きが近くの野原で11日に行われた。 地元の自治会主催で10年ほど前から行われ、昨今は人出もなかなかなイベントに成長した。私は今年度、町内会の役員が回ってきたので、会場整理係で半日おつきあいとなった。 予…

秋晴れの富士山宝永火口

天高し山巓遠し道嶮し (宝永火口の縁から山頂を仰ぐ) 先日友人らと4人で富士山ハイクにでかけ、絶好の秋晴れに恵まれた。 ところが、この日は秋の3連休、しかも夏山シーズンの入山規制が終わり、マイカーで新五合目まで入れるとあって、予想以上の混雑だ…

ヒトリシズカ:センリョウ科(New野の花365日)

早春に、写真のようなユニークな花をさかせる。 芽が膨らんできて、包まれた葉の中から歯ブラシのような花がのぞくと、春が来たぞという合図。生長すると絵の具のような緑の葉を広げるだけで、余り面白くなくなる。ただ4枚の十字の葉の形は特徴的だ。今年の…

飛蝗(バッタ)が居間で孵化してる

飛蝗孵化して地球の空気吸い始め 朝起きたら、居間のあちこちにバッタの幼虫がいるのでビックリ。 どうやら、強風に備えて居間に取り込んだ鉢の土から、孵化して出てきたと思われる。 まだしっかり跳べないし、体も柔らかい。 困ったもんだ。1匹ずつそっと…