#俳句、川柳

黒い毛虫・芋虫

毛虫這う窓の桟からカーテンへ 毎年きまってアマドコロの葉に黒い芋虫が湧く。被害は少ないので、あえて除らずにそのままにしている。彼らがどういう成虫になるのか、あまり関心も持たずにいたが、今回ふと気になって調べてみると、どうやらヒゲナガクロハバ…

アワフキの正体みたり

颯爽と虫に喰われる若葉かな 堤防を歩いていると、伸び始めた草の茎に、泡がついているのを見つけた。見たら周囲の草一面が泡だらけだ。これまでも何度か見てはいたが、こんなにたくさんの泡が一度に見られたのは初めてで、壮観だった。 これはアワフキムシ…

静岡浅間神社の降り祭を見る

ヤマザクラまず警蹕(けいひつ)が神降し 4月に入ると、静岡市では静岡祭りが催されて家康行列や夜桜乱舞などで賑わう。静岡浅間神社では、廿日会祭が斎行され、伝統的な稚児舞や稚児行列などが街を練り歩く。春の到来を桜とともに祝う明るい季節だ。 ちょ…

ヒトリシズカが来た

起きるよりヒトリシズカを幾たびも ヒトリシズカがようやく咲き始めた。「造化の妙」についついみとれてしまう。 はじめは赤黒い太いマッチ棒のような茎が慎重にかおをのぞかせて、よく見るとその先はこれから開いていく葉であって、中に白いものがちょっと…

寒戻り・料峭

突然の一平 解雇寒戻る 驚きのニュースだった。大谷が無辜の天才野球少年に思えるだけに、こうした「俗世間」が彼を襲うのは、なんとも寒々しく、自分にも忸怩とした気持ちがよぎる。 さておき、 あの暖かさが一変して、強い寒気が来た。この寒の戻りを俳句…

芽吹き 3様

ふくぶくと吹いて膨れろ草芽ぶけ 3月の光はやっぱり強くて暖かい。 この日射しをうけて、草の芽たちもどんどん膨らんで土から顔を出してくる。 これはヤブレガサ。もう少し経てば名前のとおりの姿をした葉を開いてくる。まだ傘をたたんだ状態だが、いかにも…

「震洋」特攻艇の格納庫跡を訪ねる(清水の三保)

草枯れて戦跡埋ずむ三保の浜 (一番目立ち大きい格納庫) 清水の三保は羽衣の松、白砂清松と富士山の景観で親しまれ世界遺産となっている。だが、ここに80年前の戦争遺跡が残されていることは、私も知らなかった。 先日、ふと目にした児童用の静岡市の歴史の…

ツバキ「玉之浦」の子ども

赤白に競ひて散りぼふ椿かな (今年の花はまだ来ないので、2年前のもの) 「玉之浦」という椿は、紅色の花弁に白い縁取りが鮮やかな美しい花で、かつては好事家垂涎の的だったらしい。我が家の庭にも一本あり、園芸花木には興味のない私でさえ、花の時季に…

水鳥の幾種かを

水鳥は哀しくもなし波のまま 近くの沼のぐるりを歩いた。ゆっくりで小一時間はかかった。この時季は野鳥がたくさん見られる。けれど残念ながら私は鳥には全く目が利かない。 白鳥くらいは分かるが、コハクチョウかオオハクチョウかは、よく分かっていない。 …

桜とピンクのマラソンランナー

寒村に緋寒桜や長屋門 大阪女子マラソンで前田穂南さんが、2時間18分59秒で走り日本記録を更新した。野口みずきさんの記録を塗り替えるのは19年ぶりだという。世界レベルにはまだまだ差があるが、驚異的な速さと持久力だ。 テレビ放映では音がよく伝わって…

春が隣りまで

梅の香やほのかに寒肥も混りたる 近くの日当たりのよい山すその梅が、もう満開と言っていほど咲き誇っている。春がもう近くまで来ているようで、今日も「春隣り」という季語を実感させてくれる陽気。 寒とはいえ今年は暖冬で、ここ静岡は(私の家では)まだ…

世界遺産 三保の松原と御穂神社初詣

初富士や駿河に寄する波の花 (三保の浜から暮れ近き富士山) 初詣は元日の午後、清水三保の御穂神社に詣でた。 言うまでもないが三保の松原と富士山の景勝は世界遺産。浜には初日の出を見ようと多くの人が集まってくる。車は大渋滞する。私が訪れたのは午後…

がんばれ!富士山女子大学駅伝

女子駅伝 海から富士へ駆けあがれ 年末恒例のイベント、富士山女子駅伝を見にいった。 自宅から会場の富士市まで約30キロなので、私としては大学駅伝を見ることができるいい機会だ。今日は快晴で富士山もよく見える。気温は観客日和でポカポカ。風もない。 …

帰り花・・・子規と良寛と雑感

蜜すこし蝿を寄せたる帰り花 鉢に植えたヒメユウスゲが咲いた。なんと12月、大雪のこの時季にである。目に飛び込むような鮮やかなレモンイエローの花弁。花茎がほとんど伸びていないため、花は地面から突然咲き出している。転がっているように見える。葉は余…

白山、立山、富士山 = 三禅定とは

木枯しや吹き上げて消ゆ富士の嶺 富士山が世界遺産に登録されて10年。これにちなんだ「三霊山学術フォーラム」という静岡県主催のイベントがあり、先日聞きに行った。 三霊山とは、立山、白山、富士山をいう。ご存じの「風の盆」の唄、越中おわら節の後囃子…

草紅葉いろいろ

土もまた滅びを詠う草紅葉 これはタコノアシ(タコノアシ科) まるでゆでだこの足の吸盤に見えるところが面白い。素晴らしい赤。沼地や休耕田などに生えていて、いいアクセントになる。遠景は富士山。 これはタウコギ(キク科)たんぼにしばしば見られる草で…

セイダカアワダチソウの昨今(キク科)

泡立草美し 瑞穂のど真ん中 セイダカアワダチソウの黄色い風景は、もう見慣れてしまって驚くこともなくなった。むしろこれが無かったら秋の風景が寂しいとさえ思われる。それはセイダカアワダチソウが、爆発的に繁茂した頃と比べて幾分数が減り、風景全体で…

クマも狂うか

ウクライナ ガザに続いてクマのこと (「北越雪譜」の「熊人を助く」の挿絵 これは牧之自身の筆になる 国立国会図書館資料から) あちこちでクマが出て、ニュースになっている。 今年の人的被害は最高になるのではないか。昨日も北海道で死亡事故があった。…

サクラの狂い咲きがすごい

公園は子ら騒ぎゐて狂い花 (河津桜の帰り花) 「桜が咲いている」 という話を聞いて、出かけてみた。近くの沼のほとりの河津桜である。 行ってみて驚いた。びっくりするほどたくさん狂い咲きをしている。1、2輪なら微笑ましくもあるが、まるで春先のよう…

オケラが咲いていた

この山に再来(く)ることありやオケラ咲く (オケラ キク科 不機嫌なとっつきにくい花だ) 久しぶりの信州行き。長野市浅川の市営墓地にある義父の墓を訪ね、花を手向けてきた。コロナ自粛を経て10年ぶりにもなるだろうか。 墓地は善光寺から北に向かって2…

萩原朔太郎の「広瀬川」

今さらの朔太郎とは思えども広瀬川の流れ滔々 高崎へ向けて車を走らせていて、前橋がすぐ近いなと気がついた。前橋といえば、萩原朔太郎の生地ではないか! 思い立って前橋の中心街にあるという文学館にむかった。予備知識がないので、スマホで調べながら行…

さきたま古墳群も秋風

骨も溶けし古墳仰ぐや秋の雲 (丸墓山古墳 これだけが円墳) 埼玉県行田市にある「さきたま古墳群」をたずねた。ここにある「稲荷山古墳」から出土した「金錯銘鉄剣」は金で115文字が刻まれていて、国宝となった重要なもの。それだけに一度は訪れてみたいと…

「人穴」に入る (富士山世界遺産)

秋うらら富士風穴の闇に入る 人穴、というのは富士山の西麓、富士宮市の人穴部落にある風穴のこと。世界遺産の構成資産になっていて、休日にはガイド付きで見学できると聞き友人と出かけてみた。酷暑が一転して朝霧高原はさわやかな秋の空、富士山はススキ原…

曼殊沙華 赤と白

曼殊沙華白く咲かせて色懺悔 人差し指ほどの茎が伸びてきたなと思っていたら、すぐに花が満開になった。彼岸花の名のとおり、暦通りにやって来てくれるのが、うれしい。 暦の名前と言えば、セツブンソウ、半夏生、八朔などがすぐ思いつくが、最近花の時季が…

柿一つ

一村は次郎ばかりや柿の里 我が家の次郎柿は毎年2,30個は実をつけるのだが、今年は裏年らしくて、何と一つも実がつかない。まさか、と思って矯めつ眇めつ覗き込んでみたのだが、やはり無いのだ。こんなことはこの10年なかったことだ。 「今年は駄目だね…

草の花 

雑草も今朝は秋草庭一面 庭の植物は今年の異常な暑さには参ったようで、いろんな優しい花は溶けてしまっている。雑草たちは、手入れをされないので伸び放題。雑草なのだが、この季節になると、やさしい慎ましい花をつけ、愛しさが増すので、「雑草」から「秋…

弱者の避暑

下流民きょうも避暑ですモール街 (モールのベンチ――たまたま人のいない瞬間) 暑い!とばかり言っているが、それにしても暑い。7月から始まった35度前後の暑さが、まだ9月半ばまで続くという。 前にも書いたが、これはもう災害なので、避暑避難を公共で…

炎天の浜を歩く

炎天や漁船も雲もただ白し あんまりにも暑いので、意地になって、海を見にいった。 焼津の石津浜である。近くには小川漁港がある。 この付近の浜は小泉八雲が夏になると家族を連れて遊びに来ていた場所で、「乙吉だるま」という短編も残している。浜は松林の…

蓮見には暑すぎて

白蓮も悟りて散るやしどけなく 近くの沼に蓮がたくさん咲いている。 早朝に見に行こうと考えていたら、今日ももう10時を回ってしまった。気温もどんどん上がり30度に近い。ハスの花見は朝早くというのが相場であり、午後になると花は閉じ、数日開閉を繰り返…

ディズニーのドローンショーを見る

遠花火見飽きたころや襟に風 静岡市の安倍川花火大会が、3年ぶりに開催された。(7月22日) コロナ禍でしばらく開催ができていなかったので、正直忘れてしまっていたのだが、友人が「今日は花火だ」と言うのではたと思いだし、夜出かけることにした。 と…