庭のカボチャの花は早起きだ

早起きは昼寝も早し花カボチャ

(朝4時、開花前)

カボチャの花が毎日咲いている。

花は一日花なのか、概ね午前中をピークにして以降花はしぼんでいく。翌日は咲かないのか確認していない。(確認しました。翌日はもう萎びて開けません)

 

この花はなかなかいい。黄色がエネルギッシュでしかも田舎っぽく、悠々と庭に咲いていると、何かほっとした気持ちになる。

花は早起きなようで、目覚めて気がつくと既に開いている。一体いつ開くのだろう、と予て思っていたのだが、今朝4時に庭に出てみると、・・・しめしめ、まだ開いていない。ようやく正体をつかんだ気がした。早朝に咲く、と考えておいていいのだろうか。

(満開、虫もちらほら:朝8時:大きな黒いハナアブのようなのがよく来ている)

このカボチャは、春先に食べたカボチャの種を蒔いたものだ。芽が出て、花が咲いて、まではいいが実がしっかりできるのか、これからのみもの。

 

(しぼみ始め、これで仕事は終わりか?早いねえ:12時)

 

そもそもカボチャには3種類ある、と「日本の野菜」には書いている。

1は、

日本カボチャで南メキシコから南米にかけてが原産地。それがヨーロッパに伝わり、信長の時代にポルトガル船から豊後の大友宗麟に種が贈られたのが日本の初め、カンボジアが訛ってカボチャとなったことはよく知られている。

これは甘みが少なく水っぽくて、昔は砂糖と醤油で煮締めてご飯のおかずにした。これは懐かしいね。

2は、

明治維新直前の1863年に入ってきた西洋カボチャ。これには2種類あって、甘みがのってホクホクとしているのは、クリカボチャとよばれている。

3は、

やはり西洋カボチャだが、甘みが薄く食べても不味く、それをペポカボチャとよぶようになり、家畜の飼料や、形が変わっているものは観賞用にした。そうめんカボチャはこの一種。

 

としている。私が食べて、蒔いたのは2の西洋カボチャに当たるのだろう。ちなみにパンプキンというのは1であり、とくに皮が赤オレンジのものを言い、一般に飼料用なのだという。じゃあ2の、いま食べているのは何かというと、一般的にはwinter squash  ウインタースクァシュというのだそうだ。

 

ちなみにズッキーニはペポカボチャの一種で以前はつる無しカボチャとよばれていたが、普及につれてイタリア語の小さいカボチャの意味のズッキーナが広がったのだという。

知らないことだらけで恐縮。

 

江戸時代にはカボチャの花の俳句は、蕪村一茶には見つからない。詠うほどのものではなかったのか。平安時代に日本に入っていたら、源氏物語にも取り入れられたかもしれない。夕顔の花は、カボチャを白くしたような花だから。

 

カボチャ咲く予定なき日が始まりぬ

 

(参考:「日本の野菜」大久保増太郎 中公新書