庭園にかぼちゃ咲かせてポストモダン
農協で野菜の苗を見ていたら、カボチャの苗が目にはいり、ふいにカボチャを植えてみたくなった。といっても畑はない。
さてどこに?と考える。
こいつは野生的だからどこでも大丈夫そうだ。では庭の花畑、野草が乱雑に植えてある中に植えてみよう。つるが伸びて庭を這いまわり、それをまたいで歩くのも面白そうだ。ということにした。
6月に入って、黄色い花をつけ始めた。
ぼってりとして田舎っぽい。しかし憎めない雰囲気を漂わせている。源氏物語の夕顔の巻を思い出した。で、後日夕顔も買ってきて植えてしまった。
数日後、草取りをしていてやたらに増えた野菊を引きぬいたら、間違えてカボチャの茎を折ってしまった。ああ、これでダメかな、と思いきやまだ茎をのばして花をつけてくれた。折れたところは回復している様子もないのだが・・・大したものだ。
庭にはキキョウが咲いてきた。ウツボグサが夏らしい花をつけている。ギボウシも花をつけて傾いでいる。ホタルブクロも重くて寝ている。ナツツバキは毎日100個ほども咲いて落ちて掃除が大変。ナンテンもパラパラ花をまいている。
こんな中で、カボチャはやっぱり異質だ。でもわが流派のない庭にはお似合いかもしれない。別にポストモダンなんていう哲学がある訳ではないけれど・・・。
うっとうしい季節にはうってつけの黄金色が映える。