2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧
静岡市の洞慶院といえばウメの名所である。もちろんまだウメの時期ではないが、飲み仲間数人で訪れると、紅葉がいい色になっていた。友人の話では、12月になるともっと綺麗なのだそうだ。 今回は、お寺を出発し裏山の安倍城址をめざすハイキング。しかしヒノ…
猿橋は見上げるがよし散紅葉 山梨県大月市に猿橋という変わった橋があり国の名勝に指定されている。 長さは30mほどの木の橋だが、谷底が見えないほど深く、橋脚は立てられないため、めずらしい構造をしている。両岸から空中にせり出す刎ね木を4,5層重ね、…
寒声は河原の石も聞きながし (安倍川:寒声というほどのものではありませんが・・・) 江戸時代、東海道を下り「越すに越されぬ大井川」を渡ると、小夜の中山という険しい山道になる。西行法師が「命なりけり」と歌い「夜泣き石」の伝説が残る山である。 箱…
藍空を煎じてかなし濃竜胆 ササリンドウ、というとまだテレビが出始めの頃、「ジャガーの目」という子どもらの人気番組にでてくるヒーローのマークだったような記憶がある。あまり定かではなく、間違っているかもしれない。が、私にとっては以来、ササリンド…
山の土に混じって一緒についてきた雑草があって、 「なんだろう?多分地味な山の花だろう」と、半ば期待半ば無視していたのだが、2年目にしてやっと花が咲いた。想定どおり地味な花だが、決してこの手の地味さは嫌いではない。よくみていれば愛嬌もある。 …
蔓枯れてゴーヤのふくらみ小さきかな 今年のゴーヤはできがよかった。立派な緑のカーテンを繁らせ、沢山実を生らせた。だがさすがにそろそろ終わり。枯葉が目立ち、風で飛ばされるようになった。 でも、この1週間ほどで、5,6個の実がとれた。とれたという…
自然は変てこなデザインを生み出すものだ。 秋の山を歩いていたら、変なものをみつけた。まるで草間弥生の蛸の仔じゃないか。調べるとどうやら「ツチグリ」というキノコらしい。いわゆる花ではないが、おもしろい色形なので、これも野の花の仲間にいれてあげ…
枕元に積み上げてある本の中に、チェコの作家カレル・チャペックの「園芸家12カ月」という文庫が紛れている。月ごとに章を設け、園芸家の一年の悩みや喜び、花への執着や悪戦苦闘を、なんとも軽妙にユーモアいっぱいに語っていて名著である。私は月が改まる…