♪シリーズ ロ短調

FM「古楽の楽しみ」が「基礎英語」に!

(今日はびっくりして、俳句が追いつかない) おや?と思った。 早朝に5時過ぎにNHKFMをつけたら、「古楽の楽しみ」をやっている。これは6時からのはずだが?と番組を調べたら、なんと、4月から5時開始に変更となっていた。6時の代わりの番組は、「中学…

年末は一茶とシューベルト

閑居して不善も為さず暦果つ 暦を新たにする。 身の回りだけ、ざっと掃除も済ませた。庭のナンテンを3本切って、玄関に活けた。数少なくなった年末の仕事である。 年末の俳句は、一茶が似合わしい。あなた任せだし、中くらいだし。私は下だけれど。 つまし…

アルビノーニのアダージョは現代曲だった

礼拝堂足踏みオルガン蔦紅葉 AOIのオルガン 静岡駅前にある音楽ホール「AOI」には、立派なパイプオルガンがある。ホールによれば、フランスのアルフレッド・ケルン社の製造で、41ストップ、パイプ総本数2,868本で、手鍵盤3段と足鍵盤を備えており、バロッ…

バロック音楽の皆川さんに

うしろより見る三月の去りゆくを バロック音楽のラジオ番組「音楽の泉」の終わりに、解説の皆川達夫さんが一言、退任のご挨拶をされた。「92歳になりました」「さようなら」とおっしゃられたときには、私の中で何か一つの時代の幕が下りた感じがして、思わず…

SDGsじゃなくてSDG

最近よく目にするSDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称だという。国連が掲げたもので、17の大きな目標と169の具体的なターゲットがある。 この略称はあまり好きではないが、世界の貧困と飢餓の撲滅、教育の確保、健康や水…

音楽ストリーミングサービス なるもの

冬籠りこのスピーカーとも五十年 (探すに一苦労の雑然としたCD棚) IT音痴の話。 息子が家に来て、積み重なった私の本棚やCDの棚を見て言う。 「親父が亡くなったら、俺がこれを処分するのか?」 まあ多分そういうことだろう。と、私は心の中で思う。 そ…

思い出のCD(アンナー・ビルスマ)

貧しきは幸いなるか聖夜凍む 古楽演奏の大家、アンナー・ビルスマが今年亡くなった。ピッコロチェロという小型のチェロを弾き、さわやかな演奏を聴かせてくれた。 私は彼のCDを2,3枚持っているだけで、熱心なファンという訳ではないのだが、忘れられな…

野火のなつかしさ

草焼いて里を離れぬ煙かな 写真は野火というには、余りにさみしいものだが、それでも畑に煙が立っているのが見えると、不思議な懐かしさを覚える。昔は枯草やごみがあれば、その場で燃やしたものだった。だから里のあちこちに煙が立っていて、それが棚引く風…

秋の笛の音をきく

笛吹いて秋の女神を踊らせむ 静岡リコーダーフェスティバルという催しにいってみた。アマチュアのリコーダー愛好家、団体が参加して、丸一日音楽ホールを借り切って、マラソン演奏するという初めての企画である。この日は、24団体、240人が登壇した。 グルー…

「庭の千草」「埴生の宿」

鍬の歯にカチリと当てて九月来る 今朝は22度くらいまで下がった。急に涼しくなり秋の気配を感じて、脳や感性が活性化してきたのだろうか、ようやく音楽を聴く気も湧いてきた。 で、朝CDを選んでいたら、往年のソプラノ歌姫サザーランドの一枚が目についた…

合唱「赤とんぼ」から桑の実を思い出して

桑の実や昭和の子らよ野に歌え (合唱団「西の風」のみなさん) 「西の風」という女性合唱団の指揮をされている先輩から、演奏会に招いていただいた。 彼がこのかた20年手塩にかけて育てた合唱団であり、観客が大ホールを埋め尽くす盛況から本当に地元に愛さ…

ドボルザークの歌劇「ルサルカ」水の精とは?ー4

5 水の精は、つねに美しい乙女だというわけではない。 現に、ルサルカについては 「ロシアや東ヨーロッパの民間伝承に登場する、淡水に住む精霊。ロシア南部では彼女たちは長い金髪を持つ美しい乙女として描かれ、透き通った白い服をまとっていることもある…

ドボルザークの歌劇「ルサルカ」水の精とは?ー3

4 アンデルセンの人魚姫は、泡になってしまうのだが、そこから想起するのは、青木繁の「わだつみのいろこのみや」の絵である。 この絵は、日本神話の海幸彦山幸彦の一場面を描いたもので、山幸彦が兄海幸彦の釣り針をなくして、それを探しに海の宮に今し降…

ドボルザークの歌劇「ルサルカ」水の精とは?ー2

2 水の精と王子の恋と破綻という物語は、さまざまなバリエーションで西洋各地に伝えられていたようだが、われわれがよく知るものは、フーケの「水妖記」、ジロドゥの「オンデーヌ」、水の精ではないがアンデルセンの「人魚姫」などがある。(逆に言えば私は…

ドボルザークの歌劇「ルサルカ」水の精とは?ー1

開演前の舞台 1 静岡でドボルザークのオペラ「ルサルカ」を観る機会があった。 ドボルザークといっても、「新世界から」とか弦四「アメリカ」くらいしか知らないので、いったいどんな歌劇なのか興味津津だったが、期待に背かないもので、ラストシーンなどは…

1月1日のバッハは

新年にはやも飽きたる三日かな (聖トマス教会を裏から) お節にも飽きて、静かな時間がもどってきたので、バッハのあまり聴かない曲をひっぱりだす。新年なので、バッハが1月1日演奏した曲を、と思って探し始めると、次の表になった。(参考 バッハ事典:監…

カタルーニャと「Els segadors」

スペインのカタルーニャ州の独立騒動は、EUへの影響も懸念され大きな波紋が広がった。住民投票、独立宣言、州政府に対する国の締め付け、そして新たな選挙でも独立派が過半を占め、事態は混迷の様相だ。 最近、ソプラノ歌手のデ・ロス・アンヘレスのCD「Cata…

バッハへの旅ー6 (バッハの死後)

バッハの伝記はたくさん書かれているが、多くはその死をもって閉じられ、死後の家庭について書かれているものは少ない。礒山雅氏が「J・S バッハ」の中でそれについてわずかに触れているのが、私の眼についたぐらいである。 意外にも、バッハの名声にもかか…

バッハへの旅ー5 (アイゼナハ)

アイゼナハは人口約4万人、チューリンゲンの森に囲まれた小さい静かな町だ。 旧東ドイツだが西ドイツ境界に近く、ガイドの話では多くの住民が西ドイツに逃亡したとのこと。町を歩くと廃墟然とした家が残されていて、それは西ドイツに逃れた人々の家で、住ん…

バッハへの旅ー4(古都ドレスデン)

バッハはドレスデンに住んだことはなかったが、ゆかりの深い街である。 ドレスデンは南ドイツの雄、ザクセンの州都で、バッハの時代すでにエルベ川のフィレンツェと呼ばれたほど、美しくまた流行の先端をいく文化都市だったようだ。 (再現された古都 右奥が…

バッハへの旅ー3 (ヴァイマルのバッハ)

(ヴァイマルの中央広場) ワイマールといえば、ワイマール憲法とワイマール共和国。教科書的にいえば第1次大戦に敗北したドイツが1919年につくった政治体制だったが、多額の賠償金、不況、そしてヒトラーの出現により1933年には事実上崩壊している。 今はチ…

バッハへの旅ー2 (サン・スーシ宮殿:ポツダム)

ポツダムのサン・スーシ宮殿。 ここはプロイセンのフリードリッヒ大王の館であり、この大王は大の音楽好きで自身もフルートが大変上手く、毎晩というほどここで演奏会が開かれていたという。 ヨハン・セバスチャン・バッハがここを訪れた逸話はよく知られて…

バッハへの旅ー1 (聖トマス教会)

聖トマス教会訪ね入りたればオルガン響く滝つぼのごとく (こちらは教会の祭壇の裏側にあたる、正面は反対の西門) いつかは訪れたいと思っていたバッハゆかりの地を、ツアー旅行で足早に一回りしてきた。ベルリン、ドレスデン、ライプチヒ、ワイマール、ア…

クマ捕り・・・秋山郷の「熊曳き唄」

藪こぎや熊除けのスズ頼りなし (網走のモヨロ遺跡から出た セイウチの牙製の熊 長さ3センチ) 「熊はモヨロ人たち北方民族の山の神様であった」(「モヨロ貝塚」米村喜男衛) 熊は本州では最大の野獣なので、畏れかつ崇められていた。そして毛皮も胆も肉も…

クマ・・・バルトークを聴く

ため息や熊に出遭わず五湖めぐり (釧路動物園の大きなヒグマ) 北海道網走で、ヒグマ2頭が現れ、農道を横切り麦畑を猛然と突っ切っていった映像がテレビ報道された。撮影したのはたまたま農道を走ってきた農家の夫婦で、そのヒグマは軽自動車より大きく見…

コレッリとバッハのクリスマス曲

キリストも仏陀も孔子もマホメットもみなかき混ぜて大銀河あり クリスマスですね・・・ (オーケストラ・スプラウトさんのステージ) 24日に、アマチュアのリコーダー演奏団体のコンサートにでかけた。なかなかどうして、立派な演奏だった。 演目にコレッリ…

能「羽衣」の説話

清水の三保の松原を舞台に「三保羽衣薪能」が毎年ひらかれていて、今年は第33回となる。友人の誘いで出かけたが、あいにくの雨で能はホールでの開催になった。本来なら三保の伝説の「羽衣の松」を背景にして富士の峰を遥かにのぞみつつ、天女の舞がみられる…

今日はフォーレを

君知るや九月の風に形あり (あまり意味のない写真になってしまった) 迷走台風10号が、東海地方を外れて北上し、その日午後には強い日差しが戻ってきた。しかし吹く風は涼しさを孕み光も黒い影を伴っていた。 庭の木の葉にもう秋らしい光がちらちらし、その…

半音階的幻想曲

バッハの「半音階的幻想曲とフーガニ短調」BWV903のまさに冒頭。 私はメロディーを追う程度しか楽譜がわからないのだが、この譜を見るだけで芸術的な刺激を感じてしまう。ほとんど絵画ですね。(シュトックハウゼンを想起するね) 地震で被災した子どもたち…

筏流し唄-1

時雨るや山の湯宿に客ひとり 冬の安倍川上流の流れ 句は最上流の梅が島温泉で 東北地方と違って、ご当地駿河には「民謡」はすくない。もちろんかつて、たくさん有ったのだがメジャーにならず忘れ去られた。そんな中にあって、リメイクされながら細々民謡仲間の…