秋の笛の音をきく

笛吹いて秋の女神を踊らせむ
 
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静岡リコーダーフェスティバルという催しにいってみた。アマチュアのリコーダー愛好家、団体が参加して、丸一日音楽ホールを借り切って、マラソン演奏するという初めての企画である。この日は、24団体、240人が登壇した。
グループにはけっこう年配の方が多く、みなさん実に楽しそうだ。小学校のクラスの参加などもあったが、全体的には本当にレベルが高い。県外からきたプロ?と思わせる演奏家もいる。ヴィヴァルディのピッコロ協奏曲(RV.443)など、プロが演奏するようなものも堂々と演奏されるのには驚かされた。NHK「ふえはうたう」などで著名な吉澤実さんの指導を受けている団体も参加していて、吉澤さん自身も指揮をとられた。ちなみに彼は静岡市出身なのだ。
「来年参加しようかな」などと下心をもっていたが、とても私らの出る幕はなさそう。素晴らしい企画なのだが、願わくは余りにも高レベルに偏らず素人愛好家の発表もできる場としてほしいものだ。
 
実は私は退職してから、アルトリコーダーを吹き始めた。最近は練習用のCDがあるので、それを使って我流で吹いている。
学生のころバッハに夢中になって、アルトリコーダー(プラスチック管)を買った経験がある。しかし何が理由か忘れたが、それはしまい込んだままになってしまっていて、半世紀年もたって改めて私の前に出てきたというわけだ。そして今ようやくプラ管から木製に格上げ。さらにテナーリコーダーも購入した。
ヘンデルソナタなどをたどたどしく吹いていると、改めてこの楽器の素朴さと奥深さに魅了される。アレグロ、プレストなどの曲は、いくら練習しても指が動かず、とても指定通りの速さでは吹けないのだが、それもゆっくりと吹いて楽しんでいる。
 
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(上からテナー、アルト、ソプラノ)

このところお気に入りなのは、バッハのBWV1034のアンダンテ。
YOU TUBEでKristine Westという若い美女が目をくりくりさせながら、実に味わい深く演奏する画像があって、これをみて即決楽譜を注文してしまった。まあこの程度のミーハーなのだが、毎日、模範演奏を聴きながら必死にオタマジャクシを追っている。
下手な私と一緒にやってくれる、もの好きな御仁はいないものかね。