2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧
楝散る長き老後の幸不幸 散歩の林道のコースの途中に、オウチの花が咲いている。樹全体が薄紫色にぼんやりと霞がかかっているように見えて、近くに来ると花だと気がつく。この時季白い花が多い中で、独特の風情がある。特に小雨の時などはいい感じなのだ。 …
「あさいち」という輪島の朝市を描いた絵本を図書館から借りた。 地震と大火災で朝市が壊滅したニュース映像に衝撃をうけ、気に留めていたおりに、福音館書店が能登の復興のために絵本を復刊したということを知ったからだ。販売の利益は赤十字に寄付するとい…
毛虫這う窓の桟からカーテンへ 毎年きまってアマドコロの葉に黒い芋虫が湧く。被害は少ないので、あえて除らずにそのままにしている。彼らがどういう成虫になるのか、あまり関心も持たずにいたが、今回ふと気になって調べてみると、どうやらヒゲナガクロハバ…
誰彼も頭上に風ある五月かな (暗くて狭い林道を抜けると、突然富士山が現れる 佐野峠から) 山梨県の南部にある思親山(1031m)をE君と訪ねた。20年ほど前に登って以来、私にとっては3度目になる。 思親山という変わった名前は、日蓮聖人が身延山で修行中…
颯爽と虫に喰われる若葉かな 堤防を歩いていると、伸び始めた草の茎に、泡がついているのを見つけた。見たら周囲の草一面が泡だらけだ。これまでも何度か見てはいたが、こんなにたくさんの泡が一度に見られたのは初めてで、壮観だった。 これはアワフキムシ…