2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

日向の七草祭り(シリーズ一の宮へ)

舞い役の舞 静岡の町から藁科川に沿って約30キロをさかのぼり、南アルプスに連なる山あいに日向という集落がある。旧暦1月7日(平成27年は2月25日)に、ここの福田寺に田遊び祭りがあるので、今年初めて伺った。 祭りは午前中に「日の出の祈祷」があるが、私…

春がこっちを向いた

土手青み老婆ひすがら独り言ち (土手のコハコベ) ぽかぽか陽気に誘われて、裏山を歩いた。昨日は20度を越え今日は18度になるという。下草が萌えるという季節が、いっきに過ぎ去りもう春の草が溢れていた。たんぽぽ、はこべ、ほとけのざ、いぬふぐりが一面…

啓蟄には早すぎ

啓蟄や這い出たばかりを殺さるる 夜中に目覚めトイレに立とうとしたら、部屋の隅に黒いものがある。眼鏡をしていないので、ぼんやりとしか見えないが、何か異物にはちがいない。照らしてよく見ると、 なんと、ゴキブリだった! まだ啓蟄には少し早い。 動き…

春の水

春の水シリア砂漠に溢れゆけ 日一日の言葉どおり、昨日より今日、陽の輝きがまばゆくなり空の色は濃く、野面に霞がたつような気配がしてくる。そして今日よりは明日。 などと詠嘆しても、なんのことはない、次の新古今の歌を追認しただけのことである。この…

豊橋の鬼祭り(番外:一の宮へ)

春の鬼暴れ疲れて俯きたり 天狗と争う赤鬼 春めく陽射しに誘われて、少し遠出のドライブをかねて、豊橋の安久美神戸神明社(あくみかんべしんめいしゃ)の鬼祭りを見に行った。神楽・田楽などに古い形が遺されており、国指定の無形文化財である。例年2月10日…

セツブンソウが開いた(キンポウゲ科)

みぞれ雨止みて梢に薄日射し節分草のそと咲き始むる 我家のスプリングエファメラル。 年々小さくなっていってしまう。なかなか上手く育てられない。 慎重な雪割草(ミスミソウ:キンポウゲ科)も、パッと眸をあけた。 気をもたせただけのことはあり、輝くば…

河津桜が開いた(New野の花365日)

初桜野面かなたに立小便 河津桜といえば、開花が早く、伊豆の先端にある河津町が観光名所として有名だが、立派な並木が、静岡市の安倍川沿いにある。堤防沿いに1キロ近く連なっていて、満開のときには結構な人出で賑わいを見せる。桜の木一本ずつに、いわば…

世界のお化け

イスラム国人質事件でこの数日は気が重く、我流俳句をひねる気も起きなかったのだが、これは長期化かなと思った途端の殺害ニュースだった。後藤さんに哀悼の意をささげます。 一体このお化けみたいな連中は何なのか?なにが不満で、日本に何をしようとしてい…

臆病なユキワリソウ(New野の花365日)

日脚のぶ一駅前で降りてみむ 臆病なユキワリソウ 日が伸びて、いろいろな花が咲き始めた。スイセンはあちこちで満開だし、ウメもひらいてきた。園芸のサクラソウもほぼ満開だ。 私の庭でも、真っ先きってリュウキンカが黄金の花びらを開いて春めいた陽の光に…