春がこっちを向いた

土手青み老婆ひすがら独り言ち
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(土手のコハコベ
ぽかぽか陽気に誘われて、裏山を歩いた。昨日は20度を越え今日は18度になるという。下草が萌えるという季節が、いっきに過ぎ去りもう春の草が溢れていた。たんぽぽ、はこべ、ほとけのざ、いぬふぐりが一面に咲いている。
越冬ツバメはもう10日ほど前から河原の上空を飛びまわっているし、今日は、なんと鶯の初鳴きを聞いた。もう上手にホーホケキョをいえる。
梅が満開に近い。
ちょっと待ってくれよ、ゆっくり春を迎えさせてくれよ。私は着ていた上着を脱いでマフラーを取って呟く。

句は、土手の芝生からカラスノエンドウが緑色をのぞかせ始めたころ、日がな一日お婆さんが堤防を日差を浴びながら行ったりきたりしている。口をもごもごさせ今は亡き昔の人たちと語り合っているように、私には見えた。何度目の春なのだろうか。春の陽は本当に嬉しい。