2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

いずれアヤメかカキツバタ?実は(アヤメ科:New野の花365日)

ほととぎす鳴くや五月のあやめぐさあやめも知らぬ恋もするかな(古今集:読人しらず) 庭に咲く写真の花は何なのか知らずにいたが、ふとその気になって色々調べてみた。一体アヤメなのか何なのか、これが意外に厄介だった。「いずれアヤメかカキツバタ」と言…

四月は残酷?

April is the cruellest month といった詩人がいた。 けれど四月はいい季節だ。 ツバメとスズメの囀り合戦で目が覚める。 ライラックは明けはじめた青空に花穂を伸ばして、柿は葉の黄色い緑、もみじは燃える赤。モッコウバラは満開、地表はコバノタツナミソ…

美しいオオバコ(オオバコ科:New野の花365日)

「ヘラオオバコ」と「ツボミオオバコ」を、特別に許可して狭い庭に住まわせている。 ヘラオオバコは大きくなるから一株だけ。それでも高さ50cmはゆうに越し、花穂も10本以上立つ。ツボミオオバコはあちこちに芽が出てくるのを、余り目くじら立てずに放…

春は黄色い花から(シリーズ風景の中へ13)

春先は黄色い花が目立つ。花が黄色にひらくと花の周りからフワッと暖気が伝わってくるような気がする。それは命の暖かさのようにも思える。 もう半世紀以上も前のことだが、まだ雪の残る寒い春早く、お祖母ちゃんの家に行くと、何十羽ものヒヨコが箱の中に…

神代のサクラに会う(シリーズ風景の中へ12)

神代桜という名前からして立派なサクラを見にいった。 山梨県北杜市の山の中、実相寺にあって、さすがにこの時期になると花は大方散ってしまっていたがなかなか貫禄も趣もあった。樹齢1800年とか2000年ともいわれるエドヒガンザクラで、国の天然記念物にもな…

誰の子?松の子(マツ科:New野の花365日)

隣家に大きな黒松の木がある。 遠くからは家の在り処の目印になっている。一年中小鳥がたくさん集まり、ときにはうるさいほど鳴きさえずる。3年ほど前はカラスが巣をかけた。大風が吹くときはザアザアと、いわゆる松籟を聞かせてくれる。なかなか良いものだ…

一人静が舞う(センリョウ科:New野の花365日)

我庭のヒトリシズカは、性格が慎重なのか芽生えが遅く、毎日今か今かと待っていたところ、2日ほど前やっと脹らんだ。と思ったら咲いてしまった。 咲く前の葉に包まれて白いものがみえる一瞬がいいんだ、という人もいるがこの歯ブラシもまたいい。 フタリシ…

タンポポを食べる

庭に数株のタンポポがあるが、その一株が、花を2、30も付けて少し威張りすぎなので扱いでしまった。今回は、そのふさふさした立派な葉を食べることにした。 といっても、さっと茹でて、ゴマ和えにしただけのことである。少しの苦味がやっぱり春らしい。お…

枝垂れ桜の秘密(バラ科:New野の花365日)

思い立って身延山久遠寺の枝垂れ桜をみに出かけた。 大勢の花見客に紛れ、きつい階段を上って境内に入ると、樹齢400年の銘木はまさに満開。花が地面まで届くほど溢れこぼれて咲いていた。 カメラを3台も担いだおじさんが、 「今年はこの3年で一番いい。雪で…