2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧
すまんなと蕗玉三つ四つ大地から (「プリマベーラ」部分) 春風に誘われて草が芽吹き、花たちが咲き初める、といえば誰もがボッティチェリの「春」プリマベーラを思い出すだろう。 何年か前にイタリアにツアー旅行した折に、フィレンチェでウフィッツィ美術…
ふくからにむべふきったまといふならむ フキは、春の七草に入れてもらえなかった。調べてみたが万葉集にも登場しない。和歌にもあまり歌われなかったのではないだろうか。だから、「春の野に出でて若菜摘む・・・」の、「みこ」には、入っていなかったのかも…
ふきっ玉ふくぷくぷくと食べちゃうぞ フキノトウがぷくぷくと出てきて、さっそくこの苦さを味わった。なんともいえないうれしい苦味だが、これは縄文人の味覚である気がする。 句の「ふきっ玉」とはフキノトウのことで、昔信州のある田舎でこう呼んだことが…
硬いまま酸いままレモンもぎ取られ お隣から完熟レモンをいただいたので、色紙に描いた。写真の代わりに掲載。完熟のレモンは、ただやたら酸っぱいだけでなく味のある甘さがある。しかも大きい。田舎に暮らしているので、こういう本当の美味いものがいただけ…
バッハの「半音階的幻想曲とフーガニ短調」BWV903のまさに冒頭。 私はメロディーを追う程度しか楽譜がわからないのだが、この譜を見るだけで芸術的な刺激を感じてしまう。ほとんど絵画ですね。(シュトックハウゼンを想起するね) 地震で被災した子どもたち…
天空に風はあるらし凧(いかのぼり) 遠州横須賀を走っていたら、田んぼに大勢が繰り出して凧揚げに興じていた。 陽気もいいし、空は抜けるように青く、「風は手頃」、なのだそうだ。青空を見上げていると、のどかな気分になり、現実の憂さを忘れてしまいそ…
春よ春よ草の芽土から顔を出せ 先日まで、霜柱でざくざくしていたところだったが、よくみてみれば福寿草の芽。幾つかボッコリと脹らんで、もう少しで噴出してきそうだ。 咲いたらきっとまた報告することになるだろう。 実はこの福寿草は昨年買ってきて植えた…