コレッリとバッハのクリスマス曲


キリストも仏陀孔子マホメットもみなかき混ぜて大銀河あり

クリスマスですね・・・
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 (オーケストラ・スプラウトさんのステージ)
24日に、アマチュアのリコーダー演奏団体のコンサートにでかけた。なかなかどうして、立派な演奏だった。
演目にコレッリのクリスマス協奏曲があり、バイオリンではなくて木管で演奏するのを初めて聞いた。この曲、もう40年も昔になるだろうが、バロック音楽が流行りだした頃に確かイ・ソリステ・ベネティ(だったか?)の演奏でよく聞いたことがあった。バイオリンの鮮烈な響きが聖夜の静けさを連想させる名曲である。マンフレディーニの同名の曲とあわせて、当時古楽の新鮮さに打たれたことなどを思い出す。CDを探したが、見つからない。持っていなかったのかもしれない。
 
余談だが、
コレッリはArcangeloアルカンジェロという名だが、アルカンジェロとは大天使という意味だそうだ。
半年前に「天地始之事」という長崎の隠れキリシタン聖典を読んだことがあったが、その本で、有名な受胎告知の場面に出てきた大天使ガブリエルは、
さんがむりやありかんじょ
と書かれていた。ありかんじょアルカンジェロに違いない。今さらながら、よく正確に伝えたものだと感心する。
 
さて折角なので、バッハのクリスマス・オラトリオ(BWV248)を引っ張り出した。もう古くなったアーノンクールの1968年の録音である。
曲は長大な6部編成でバッハは1734年12月25日から翌年1月6日までの6日間に演奏している。このころバッハは50歳前、円熟の時期、300年ほど前の今日の話である。

私もそれに倣って今回はその初演の日程で聞くとしよう。
今夜は第1部。勇壮な太鼓から始まり、全体にイエスの誕生を雄々しい、歓喜の感情で歌い上げる。
第5曲はマタイ受難曲でも何度かつかわれている有名な受難コラールでお馴染みの旋律。原曲はH.L.ハスラーの「わが心は千々に乱れ」という世俗歌である。バッハはこの旋律がお好みのようで、BWV25、135、153、159、161、244、248、271、727に使用しているという。この厳粛な曲がはやりの恋歌の転用だと知ると、また違った面白さが沸いてくる。しかし、もと歌は1601年初出とあるから、当時としてはもう忘れられた古い歌だったのかもしれないが、その辺りのことは私には分らない。
(参考:「バッハ事典」東京書籍 268p)