秋の山を歩いていたら、変なものをみつけた。まるで草間弥生の蛸の仔じゃないか。調べるとどうやら「ツチグリ」というキノコらしい。いわゆる花ではないが、おもしろい色形なので、これも野の花の仲間にいれてあげてアップする。分類学では、担子菌門菌蕈綱ニセショウロ目ツチグリ科ツチグリ属のキノコという。(読めない!)
幼菌時は土に少し埋もれているけれど、成長するとヒトデのような形に外皮が開き、6~10つほどに分かれ、こんな特徴ある形になるのだという。雨や湿気の多いときに外皮が開き、頂上の中心部分にある穴から、胞子を放出するのだという。
ネットにNHKの映像があったので、参考になるので紹介させていただくが、実に自然の妙を感じてしまう。
よく見かける埃茸(ホコリタケ)も、やはり成熟すると丸い袋の天辺からホコリのように胞子を空中に出す。このツチグリもそうした仲間に近いのかもしれない。ホコリタケは煙茸(ケムリタケ)ともいわれ、俳句では秋の季語だ。子どものころ山で蹴って遊んだことを思い出す。
ケムリ茸山童(やまわろ)踏めばほうッと言い