土もまた滅びを詠う草紅葉
これはタコノアシ(タコノアシ科)
まるでゆでだこの足の吸盤に見えるところが面白い。素晴らしい赤。沼地や休耕田などに生えていて、いいアクセントになる。遠景は富士山。
これはタウコギ(キク科)
たんぼにしばしば見られる草で、ちょっと見、アメリカセンダン草に似ている。こんなに群生しているとところは近くにはあまりない。やぶやぶだが、どうしていい色。
こいつはなかなか微妙な紅葉をしてくれて、辛みはないがこんなところで風景に味つけをしてくれていた。捨てがたい。
これはコブナグサ(イネ科)
古くから黄色染料として使われてきたという。「黄八丈」の鮮やかな黄色はコブナグサをせんじた汁で染めたもの。
静岡は、しかしながら、本当に温暖なので、草紅葉の風景の一方、次のような青々とした色も見られる。季節の変化が明瞭ではない。これをよしとするかどうか。
写真では、刈り取られたオモダカが今頃また葉を伸ばしている。