春が隣りまで

梅の香やほのかに寒肥も混りたる

近くの日当たりのよい山すその梅が、もう満開と言っていほど咲き誇っている。春がもう近くまで来ているようで、今日も「春隣り」という季語を実感させてくれる陽気。

寒とはいえ今年は暖冬で、ここ静岡は(私の家では)まだ薄氷も張らない。強烈な寒波だとかドカ雪だとかのニュースも他所事である。

(静岡ではミカンとウメは一緒)

庭に寒肥をいれる作業を始めた。と言っても十坪ほどしかない寸土の庭なので、鶏糞を2袋いれるだけ。それを毎年のルーチンでやっている。でも効果があるのかどうかはよく分かってはいない。おかまいなしに椿は今年は10ほどしか蕾がないし、柿の木も昨年は4つしか実をつけなかった。

土を掘り返すと、何かの球根やら地下茎などにすぐ掘り当たる。ああ、そうそう去年キキョウを植えたっけ、そうそうナルコユリはここだっけ。参ったなあ、という具合で作業は一向にはかどらない。

(ムサシアブミ 赤いのは去年の種。実生を試みているがうまくいかない)

鉢植えのムサシアブミが、もう芽を伸ばしている。今年は10以上出てきている。バイモユリも2,3センチの芽を伸ばしている。慎重派の節分草はまだ土の中だ。

まだ寒波が来るだろうから、繊細なムサシアブミの芽は凍るといけないので玄関に取り込むことにしている。過保護だといわれるが、それでも凍ってしまうよりはいい。

(バイモユリの芽)